一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

心に流れる挽歌と共に―「生きる」と「アラバマ物語」

モノクロの映画を2本、観た。黒澤明監督の「生きる」(1952年公開)と、ロバート・マリガン監督の「アラバマ物語」(1963年公開)だ。 「生きる」を観たのは、先日取材したドクターのお話にこの映画が出てきて、興味を覚えたからだった。志村喬演じる主人公…

あるHSPの仕事事情―この気質であればこその幸福

HSP

8月も残すところあとわずか。夜になると虫の声も聞こえ始めた。しかし、やはり夏はしぶといね。 殺人的な名古屋の暑さに加え、今年は例年以上にゲリラ豪雨も多い。それで例年以上に引きこもりがちな私の夏が続いている。 とはいえ、時には出掛けなくてはなら…

私のセラピストは私自身

どうして夏にイベントが多いのだろう。こんなに暑いのに。 知り合いから展覧会のご案内やワークショップのお誘いなどが届く。ベルギービールのお祭に行きたいね、と次女が言う。 ごめん。無理。仕事だったらともかく、そうでなければ私、頑張れないよ。こう…

糸始末まで、心を込めて

器用な方ではないけれど、手芸とか工作とか、昔から私、結構好きなのである。仕事が忙しかったり、目が悪くなってきたりで、ほとんど何も作らなかった時期が長くあったけれど、最近になってまた、小さなものなら作りたいと思うようになってきた。まあ、シニ…

散歩する。雨の日だけど?雨の日だから!

6月も終わろうとしている。梅雨の真ん中にいるんだろうな、今。外は雨。結構、降っている。 以前は、雨の日が苦手だった。できれば外に出たくなかった。傘があると荷物が増えるし。靴も服も濡れてしまうし。何より暗くてジメジメした雰囲気が嫌だった。 最近…

ゆっくりと。でも快活に。「人生フルーツ」が心にしみる

何やらとても良い映画らしい。今年のお正月ロードショーだったが、全国各地で上映延長、アンコール上映、再アンコール上映が続いている。評判の良さが気になって、一度は観てみたいと思っていた映画を、一昨日、夫と観に行くことができた。 「人生フルーツ」…

「サンセット大通り」とクラシックカー

先日の日曜日に、クラシックカーのイベント(走行披露と展示:トヨタ博物館主催)に行ったから、という訳ではないが、古い映画が観たくなり、アマゾンプライムで探してみた。選んだのは、ビリー・ワイルダーの「サンセット大通り」だ。 この映画、30年以上前…

香らない薔薇なんて

日本には、いったいどれほどのローズガーデンがあるのだろう。 薔薇の季節が訪れる度、落ち着かなくなる私である。行きたい薔薇園は数多くあれど、なかなか自由に飛んでいけない身。しかし、比較的近くにある馴染みの公園、久屋大通庭園フラリエで「ローズフ…

ようこそ、赤ちゃん

母の日が終わり、5月も半分が過ぎようとしている。私の一番好きな月だ。悩みの深かった去年は気持ちに余裕がなく、十分に楽しめないまま5月が去ってしまった。しかし、今年は忙しいなりにこの美しい季節を心から堪能している。ありがたいことだ。 長女が第一…

天に花、地にも花

今日まで生きてきて、いったいどれほどの数、桜の写真を撮ったことだろう。毎年、毎年、まあ飽きもせずに、似たような写真をたくさん撮っている私。案外みんな、そうなのかな? 「さあ、私を撮って」 桜の花にはいつも、そう言われている気がしてしまう。 今…

湿った日が続いても腐らないでいよう

各地で桜が開花している。いよいよ、春本番かな。スズラン、ムスカリ、タンポポ、スイセン…。いつも通る緑道にも様々な花が咲きだして、歩いていても心が弾んでくる。 3月が終わる。毎朝見ていた連続テレビ小説の「べっぴんさん」も明日が最終回だ。 私は卒…

学びたい!学ぼう!と思える理由

ここ一週間ほど、よく勉強している。いわゆる「仕事の下調べ」というやつだ。来週のインタビューで取材相手に気持ち良くお話をしていただけるように。なんて、本当はそれ以前の問題で、まず自分がトンチンカンな質問をしないように、である。 全くの未経験分…

娘の母であり、母の娘である私

早春の柔らかい日差しには、母性のようなものを感じる。包まれて、安心していつまでもウトウトしていたい甘やかさだ。懐かしい気持ちになり、しばらく浸っていたくなる。少し風邪気味ならなおさらで。 風邪をひくと、特別な匂いがずっと鼻についていることが…

あるHSPの小さな決意―この「生きづらさ」を減らしていこう!

HSP

HSPについては先月に書いたが、この概念のことを教えてくれた友人から、先日一冊の本を借りた。 彼女は体調を崩したときドクターからHSPの可能性があると指摘され、自分でいろいろ調べたそうだ。図書館で何冊か本を借り、その中で手元に置いておきたいと思い…

欲しいのは水のある風景

三寒四温という言葉を口にしたい季節になった。ふと寒さが緩み、そのまま数日間、温もりを感じられる日が続く。スニーカーを履いてちょっと遠くまで歩いてみようか、と思う日が最近増えた。 この町に引っ越してきてまだ1年ちょっとなので、Google Mapで我が…

心の中の「秘密の花園」

もしも私が家を建てたなら小さな家を建てたでしょう という歌があった。小坂明子の『あなた』だ。私はまだ子どもで、自分もいつか家を建てるのかな、どんな家を建てようかな、などと無邪気に憧れていた。そして、家とセットで「庭」のことも大切に想像し、夢…

人生の棚卸しと青春のお葬式

空想癖のあった少女時代、私はよく物語を書いていた。童話やおとぎ話のようなもの、ミステリーやSFのようなもの、冒険物語のようなもの、などなど。チラシの裏やノートに綴っていたのが、いつの間にか原稿用紙に書くようになり、それからずっとずっと、私は…

不寛容の時代の空を見上げて

HSP

冬の朝、張り詰めたような大気の中で、空を見上げるのが好きだ。なんというか、この深いブルーはとても純度が高い気がする。白い息を吐き、冷たい空気を胸に入れると、心の奥まで換気ができたようで嬉しくなる。寒いけれど。 3年前の今頃、私は精神科の門を…

宇宙へ想いを馳せる時間

とても久しぶりに点描曼荼羅画を描いた。 去年の11月に『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ』(小池浩著:サンマーク出版)を電子書籍で読んで、「宇宙の法則かぁ…」とつぶやき、「またマンダラさんを描きたいな…

今年もウニヒピリとともに

ホ・オポノポノについては、以前一度書いたことがあるが、実はあれからずっとその「クリーニング」を続けている。私のクリーニングツールは、例の四つの言葉、 ありがとう。ごめんなさい。許してください。愛しています。 を心で唱えるというもの。 それから…

家族で過ごすクリスマスイヴ

サンタクロースを信じていたのはいつまでだったろうか。幼い日のクリスマスの思い出は、朝目覚めて、枕元に大きなチョコレートを見つけたときの感動、それが多分、一番古い。 夢見がちな少女だった頃は、外国の絵本に出てくるようなクリスマスの飾り付けに憧…

ナチュラルでお洒落な「藤が丘マルシェ」が好き

この町に住み始めてそろそろ1年になる。面白そうな町だとは思っていたが、実際、期待以上だった。散策するたびに発見があり、好きな場所や催しを見つけている。 「藤が丘マルシェ early bird」もそのひとつ。年に数度、藤が丘の駅前商店街裏の広場で開催され…

手仕事の楽しさ、手編みの優しさ

今年も12月がやってきた。早いなあ。時間は微粒の砂のように、指の間からなんのためらいもなく流れ落ちて行ってしまう。 その指を見れば、手荒れが目立ち、年々みずみずしさが失われているようだ。去年の同じ時期、友が私の手を取り、 「手は働き者だよね」 …

そこに花がある、という幸せ

子どもの頃、ごく普通に家には花があった。母が市場やスーパーで食材と一緒に買ってきて、いくつかの花瓶に飾っていた。少量だし派手なものではなくて、本当にささやかな彩りだったけれど、そこに花があるというだけで、私は少し嬉しかった。 大人になって家…

月光浴で穏やかな心に

長女がまだ幼かった頃。空気の澄んだ晩に外を歩いていて月を見つけると、とても喜んだ。そして小さな手を合わせて、 「おつきさま、まもってください」 と小さくつぶやいてお祈りをしていた。月には人を惹きつける不思議な魅力があるとは思っていたけれど、…

レトロな佇まいを味わった半田の町

移り気な秋の空を、毎日気にして見上げている。出掛けたいところがいろいろあるのだが、できれば暗い雨の日は避けたいのだ。そして昨日の土曜日、みるみる雲を押しやって昇ってくる太陽を見て、お出掛け日和を確信。夫と二人、義父のお見舞いに美浜町の病院…

光満ちる方へ

2月も残すところわずか。まだ寒いけど、天気が良いと散歩がてら外に出かけたくなる、そんな陽気が続いている。すぐそばを流れる川の水面では、カルガモたちと遊ぶかのように無数の光が踊り跳ねている。 この町に移ってきて2ヵ月と1週間がたつのだが、気学で…

薔薇の香りに魅せられて

ここ数日、自分が書いてきたコラムやエッセイを整理している。時事ネタや私生活の出来事に時の移ろいを感じる作業だ。いちいち読み返すつもりはなくとも、いくつかの話にはつい立ち止まってしまい、懐かしさを噛みしめる。そんな中に「薔薇の香り」というタ…

ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります

昨日、久しぶりに映画館で映画を観た。家でブルーレイの映画を観るのもいいが、やはり映画館という場所で観るのは楽しい。大きなスクリーン、計算された音響効果。わざわざ来たという高揚感もあるし、どこか真摯な態度で映画に臨んでいる自分がいる。 新聞社…

嵐のような彼女

天気予報では確か晴れると言っていたはず。バスタオルを外に干そうか迷いながら、私は空を見上げた。昨日の朝のことである。 なんとなく雲行きが怪しい。買い物に行った後、早めの昼食をとると頭が重くなってきた。気圧のせいかもねと思いながら、少し横にな…