一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

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月光浴で穏やかな心に

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長女がまだ幼かった頃。空気の澄んだ晩に外を歩いていて月を見つけると、とても喜んだ。そして小さな手を合わせて、

「おつきさま、まもってください」

と小さくつぶやいてお祈りをしていた。月には人を惹きつける不思議な魅力があるとは思っていたけれど、そんな風にお祈りまでしてしまうとは……。新米ママだった私には、長女も不思議な存在だった。ちなみにこの子はお散歩中に見つけたお地蔵様はもちろん、お雛さまにまで手を合わせてしまうような子どもだった。

 

今はもう、遠い町に嫁いでいった娘の、あの頃の小さな姿を、月を見るたび思い出す。

 

どの季節の月も好きだが、秋から冬にかけて、そう、この季節の月が、一番輝いているようで心を奪われる。中秋の名月よりも、もっと寒くなった時期の月の方が、明るく冴えた美しさを感じさせてくれると思う。特に満月となれば、身も心も浄化されるような、なにか神聖な光に包まれている気持ちになり、いつまでも見上げていたいのだ。

 

優しく包み込むような月の光には、実際さまざまな効用があるらしい。

 

月の引力は潮の満ち引きを導くし、月の満ち欠けは植物の生育にも関連するとして、伝統的な農法では月齢を意識して農作業の計画をする。月の波動には精神状態に影響する力があるとも、よく言われている。

 

また、月光浴には皮膚の細胞を活性化させ、女性を美しくする作用もあると、いろいろな美容家が言っている。かのクレオパトラの美の秘密も月光浴にあったという。真偽のほどは不明だが、太古から、人が月の光に神秘的な力を感じてきたことは間違いない。

 

きれいだねえ、ロマンチックだねえ、と月を見つけるたび見とれてきたけれど、知らず知らずのうちに私も心身にパワーをもらっていたのかもしれない。そう考えてみると楽しくなってくる。

 

明日はスーパームーン、今年月が一番大きく見える満月である。それも満月としては地球に68年ぶりとなる距離まで近づくので、かなり大きく見えるそうだ。でも、あいにく天気予報では明日は曇りか雨のようで、満月は拝めそうにない。一日早いけれど十分大きく明るい今夜の月を、大切に見上げてみようと思う。ゆっくりとたっぷりと、深呼吸をするように月の光を浴びたい。

 

なんとか平和に過ごしてはいるけれど、いつも心にいくつかの心配事が影を落としている昨今。私には祈りたいことがたくさんある。今夜は、昔の長女のように謙虚に手を合わせてみようかな。穏やかな心へと、自分を整えていけそうだ。

 

余談だが、この記事を書いている間中、アニメ「美少女戦士セーラームーン」の主題歌「ムーンライト伝説」が頭の中に流れていた。