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一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

そこに花がある、という幸せ

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子どもの頃、ごく普通に家には花があった。母が市場やスーパーで食材と一緒に買ってきて、いくつかの花瓶に飾っていた。少量だし派手なものではなくて、本当にささやかな彩りだったけれど、そこに花があるというだけで、私は少し嬉しかった。

 

大人になって家を出て、一人暮らしの部屋を花で飾ったこともあった。ただ、水替えも忘れがちで長く持たせるのが苦手だった私は、時々気まぐれに活ける程度。母と違い、いつもそこにささやかな花が、というよりは、たまに突然豪華な花が、という感じの暮らしだった。

 

思いついたときに薔薇とか百合とかカラーなどをどっさり買って、大きなガラスのフラワーベースに入れることが多かった。白いカスミソウだけを一抱え分、ふわっと活けるのも好きだった。花を飾った瞬間、そこにきれいな空気が流れ、部屋が生き生きと輝きだす気がしたものだ。

 

でも、花は高いのである。すぐに枯らしてしまうくせに、買うとなると豪気に買い込む私のような者には、実にもったいない存在。だから、切り花を買ってくるのは本当に時々だったのだ、ずっと。

 

生活スタイルが変わって大量に買わなくなってからも、やっぱり花は贅沢な気がして、購入頻度は上がらず今日に至る、という感じ。花のある生活に憧れ続けているのにな。

 

そんな私が、定期的に花を飾ることを決意した。ポストに入っていたチラシに大きく心を動かされたからだ。

 

「お花のある生活 始めませんか?」

 

始めたいよ!と心で返した私だった。月に2回、家に届けてくれる。留守宅でも大丈夫。その日仕入れた旬の新鮮なお花を、1回あたり820円で。消費税込み、送料なし。・・・うん、私にはぴったりかも。

 

そして昨日、待ちに待ったお花が届いたのだ。初回は薔薇10本とのことで、早速しまいっぱなしだった花瓶を引っ張り出して活けてみた。待っててね、今、可愛くしてあげる、とばかりに作業をしていると、気持ちがどんどん上がってくる。花の栄養剤やお手入れ方法も同封されていたので、不安なく活けることができた。

 

部屋に生花があると、ついそこに目が行き、笑みがもれる。可愛いらしい姿に心が和み、話しかけたくなる。はかなさゆえの、観葉植物とはまた違ったヒーリング効果があるように感じる。

 

いつも暮らしに花がある。ちょっとした幸せがそこにはある。母はきっと、毎日のこのちょっとした幸せを大切にしていたんだろうな。

 

次のお花が届くのも楽しみだけど、今のこの薔薇たちにはなるべく長く元気でいてほしい。お手入れは確かに大変だけど、花たちが喜ぶことを面倒がらずにできるようになりたいな。そんな風に考えられるようになった自分が、少し嬉しい。


ピュアフラワー