一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

力の入らない雨の日も、刺しゅうで「やる気」モードにスイッチ

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朝からずっと雨が降っている。九州・四国地方に続いてもしかしたら今日あたり、この地方も梅雨入り認定されるかも?

 

大好きな5月が、終わってしまう。
この美しい季節にやっておきたかったことはいろいろあって、全部とは言わないが、ほぼ気が済む程度にはできたと思う。でも、もう終わってしまうのかと思うと、やはりちょっと寂しい。私は5月が好きすぎる。

 

四季のある国に生まれて、何十年も生きてきて。あれ?と思う。春と秋が短くなっている。そして、梅雨という名の雨期が、やけに長い。日本は亜熱帯になりつつある、なんて話も耳にしたことがある。

 

私は、蒸し暑いのが寒いのよりも苦手なので、梅雨から長い夏につながるこれからの季節は、冬以上に憂鬱のタネだ。外は過酷。できることなら、どこにも出掛けたくない(避暑地は別だけど!)。

 

春を謳歌するように我がベランダで勢いを誇っていたハーブたち。しかし、既にくたびれ始めたようなものもいる。セージとか、レモンバームとか。あの絵心をくすぐるような、フレッシュで美しい緑の競演はどこへ?

 

植物のデッサンは、5月にやりたかったことのひとつ。ちょっと機を逃してしまったようだ。光の粒を浴びたタイムは神々しいけれど、その光もそろそろ精彩を欠いてきた。素敵に輝いていた頃にスマホで撮影した写真をもとに、今からでも描いてみようか。

 

好きな季節の自然美をこの目に焼き付けておきたくて、とにかく出歩くことの多い5月だった。しかし、今年は悪天候も多く・・・。なので、読書の機会も、手芸の機会も、例年のこの時期よりはたくさんあった気がする。

 

今はまっている手芸の刺しゅうについても、そこそこ楽しむことができたのは、ご機嫌ななめになったお天気のおかげかもしれない。

 

不思議に思ったのは、雨模様の気圧のせいか力が入らず、何もやる気がしなかったときでも、針を持って布に向かうと嘘のように頭がスッキリしてきたことだ。

 

以前、“手芸脳”(だったかな?)というのがあるらしいと、TVの何かの番組で聞いたことがある。手芸をすることで、脳が活発に動き出しやる気がアップ、他のことにも意欲的になれる、といった内容だった。

 

つまり、だるおも~な気分のときは、とにかく針と糸を持って、編んだり縫ったりすれば良い。これでスイッチがONになる。いったんスイッチが入れば、仕事でも勉強でも家事でも、「よーし!やるぞ!」という意欲が湧いてくる、ということだ。

 

ずっと前に『のうだま―やる気の秘密』(上大岡トメ&池谷裕二著、幻冬舎)という本を読んだことがあるが、“手芸脳”の仕組みはここに書かれていた内容と同じようなことなのだろうか。

 

脳の中の「淡蒼球」という部位を動かせばやる気は引き出されるので、この蒼い玉を動かすために、カラダを動かす、等のスイッチを入れよう、みたいなお話で、スイッチを入れる方法が具体的に述べられていて、すぐに試したくなった。脳って騙されやすいんだ、という新鮮な学びもあった。

 

上大岡トメさんの別の本、『キッパリ!』も読んだなあ。あのポーズ、今でもときどき思い出してやってみたりする。健康ドリンクよりも効く気がするのは、私の脳が人一倍、騙されやすいせい?

 

そして、手芸だ。手先を動かすことに没頭していくというのが、「淡蒼球」を動かすスイッチになっているのだろうか。また、脳内伝達物質のドーパミンは、楽しさや幸せを感じるとたくさん出るということだけど、そんなドーパミンを出す働きが、手芸にはあるのかもしれない。

 

私の場合、刺しゅうに対しては図案を見ている段階から、脳内の何かが踊りだしている実感がある。いわゆる、ワクワクしているってやつだ。だから、刺しゅうなら何でも良い、というわけではない。好みのデザインがたくさんある中から、どれを選ぼうか、どれにトライしてみようか、と嬉しく悩むことが重要になる。

 

今回は、キッチンのキャビネットのカバーに、さり気ないワンポイントが欲しかったので、桜井一恵さんの図案集からキッチンツールのデザインを選んでみた。桜井さんの刺しゅうの、日常を切り取ったような題材、スケッチ画のように軽やかでお洒落な作風が、とても好きなのだ。

 

図案を決めたら、それをトレーシングペーパーで写し取った後、布に片面複写紙と鉄筆で写していく。実はこの作業が、これまで私にはとても難儀だった。麻布の目が粗いせいもあるが、とにかく写りが悪くて。

 

刺しゅうはしたい。でも、写すのが上手くいかないからメンドクサイ。

 

これはかなりネックになった。しかし、100円ショップで買ったチャコペーパーをやめて、COSMOの「刺しゅう用コピーペーパー」を使ってみたら、あら素敵。くっきり鮮やかに写るではないか。

 

ストレスから解放された。道具って、やっぱり大事である。

 

道具が良くても、まあ、技術がアレなんで、出来栄えはちょっと・・・だけど。それでも好きな図案を自分で刺していく喜びと、仕上げた達成感はある。少し、上達したかな?という自己満足も。

 

少なくとも、低血圧気味の朝のやる気のなさは、すっかりなくなっている。集中しながらもリラックスした状態が続いていたので、とても気分が良くなっている。他のことに対しても、「やる気」モードに入っているようだ。

 

次は何に挑戦しようかな。シライカズミさんの小さなモチーフも好きだし(先日、ブローチを購入。ホンモノはやっぱりスゴイ!)、最近、atsumiさんのデザインもとっても気になっている。

 

ふと外を見たら、目の前の電線にいつものツバメがとまっている。3階のこの部屋は、彼らと視線が合いやすく、その度につい挨拶してしまう。

 

今日も元気?楽しくやってる?

 

雨空にツバメは、よく似合うなと思う。機嫌良くいられることは大切だね、なんてツバメに話しかける。

 

雨は小降りになり、少し日が差してきた。うん、なるほど。世界はやっぱり美しい。