一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

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香りのミストに癒されながら

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今年は暖冬だと聞いていたのに、ここへきてひどく冷え込むようになってきた。今のところ風邪はひいていないが、朝起きると少し喉が痛いことがある。うがいを念入りにして、あとは足腰を中心に冷やさないよう気を付けることが大切だ。

 

例年通りの風邪予防に加え、今年は心強く、かつ心楽しくなる味方が存在する。それは、アロマセラピーだ。去年の夏あたりから、精油を用いた芳香療法を少しずつ暮らしに取り入れている。

 

私はもともと香りの良い植物が好きで、葉をつまむだけで空気を爽やかにし、料理に加えればワンランク上の仕上がりを実現してくれるハーブには、強い関心を持っていた。そこからアロマへも行くのが自然の流れなのだろうが、私の場合、何故かアロマに対してはずっと遠巻きに眺めるだけなのだった。よくわからなかったのだ。

 

しかし、旅先で友に精油を用いた手当てについての話を聞き、実際にアロマオイルでのマッサージを教えてもらった去年の夏、気持ちが大きく動いた。旅から帰ると早速いくつかの精油を買い求めた私である。

 

マッサージオイルやエアフレッシュナーを作り、蜜蝋を使ってハンドクリームも自作してみた。市販の製品と比べ、どんなものが入っているかわかっているという安心感、必要なものだけを選んで加えたという満足感が得られる。割安感ももちろんある。何より自然で心地よい香りが嬉しい。

 

夏から秋、そして冬へ。アロマはもう、私にとって親しい友のようになっている。

 

今、はまっているのはアロマディフューザーを使っての芳香浴だ。私が買ったのは無印良品の「磁器超音波アロマディフューザー」。10日ほど前に我が家にやってきて、ほぼ毎日活躍してくれている。水とエッセンシャルオイルを超音波による振動でミスト状にして部屋に拡散させるもので、2段階の明るさでライトも点く。足元ランプ的な照明器具として見ても、シンプルで可愛らしいデザインだと思う。タイマー付きなので眠るときも安心だ。

 

事務仕事など気分をシャキッとさせたいときにはローズマリーユーカリプタスなどを、家族でリラックスして過ごす時間にはオレンジやゼラニウムなどを、寝室では安眠を願いカモミールローマンやラベンダーなどを。シチュエーションやそのときの気分で精油をチョイスするのは実に楽しい。また、抗ウィルス作用、殺菌・消毒作用のある精油はとても多く、それらを使って風邪予防の効果も期待できる。そういう精油には防虫効果もあるので、虫嫌いな私には大変ありがたい。コットンに数滴たらして、チェストの引き出しに忍ばせたりもする。

 

こうして日々、アロマに親しんでいると、もっといろいろな種類の精油エッセンシャルオイル)が欲しくなってくるのだが、安い物ではないので厳選して次に買うものを決めている。悩むが、それもまた楽しいのだ。

 

ひとりの午後、新聞や本を読んでいるとき、ふと傍らに目をやる。そこには、小さくシューッと音をたてながら白いミストを噴き出しているアロマディフューザーがある。淡く優しく、植物のいい香りが漂っている。外は木枯らし。贅沢なひとときだ。

 

引越しをしてちょうど1ヶ月になる。大騒ぎだったけれど、ようやくこうして寛ぎの時間を持てるようになり、部屋も心も少しずつ落ち着いてきた。私はアロマのミストに癒されながら「さて、次の一歩をどうしようかな」などと考える。そういえば人生はまだ続いていたのかと、今更のように小さく驚きながら。