一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

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欲しいのは水のある風景

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三寒四温という言葉を口にしたい季節になった。ふと寒さが緩み、そのまま数日間、温もりを感じられる日が続く。スニーカーを履いてちょっと遠くまで歩いてみようか、と思う日が最近増えた。

 

この町に引っ越してきてまだ1年ちょっとなので、Google Mapで我が家の周辺を見ると「どんな所だろう?」と興味を持つ場所が結構ある。お日様に背中を押されて、好奇心のままに足を延ばすのは実に楽しい。

 

こんな所に池が?

 

先日はそんな発見があった。日を受けて水面がきらめき、水鳥の親子が逆光の中、微笑ましい姿を見せている。思わず足を止めて見入ってしまう美しさだ。家から20分ほど歩けば、こんな景色が見られるのかと、少し嬉しくなった。

 

近所を流れている川も、その両岸の緑道をよく歩く。せせらぎを聞きながら歩くのも気持ちが良い。同じ川でも季節や時間や場所によって、様々な表情を見せてくれる。

 

水のある風景が昔から好きだ。海はもちろん、湖や池、泉や川をそばで見ていると、じんわり心に効いてくる。そこにはきっと光もあるし、風や土や木もほぼもれなく付いてくる。これだけのエレメントが揃えば、和みたい心は和み、弾みたい心は弾むことができるのだ。

 

人工的な噴水やプールでさえ、水のある景色には他にない魅力を感じる。水は、最も単純に「自然」を感じられるものだからだろうか。生物としての本能なのだろうか。まさに心を「潤す」のが水辺だと思う。心も乾くものだから。

 

以前は街歩きも大好きだった私だが、最近はあまり都会の風景に浸りたいと思わない。人が多いと疲れる、とまず思ってしまう。綺麗なものは見たいけれど、それは都会よりも自然の中に多く見つけることができると、今は感じている。街中にいても、ふと目をやるのは緑の多い場所だったりして。

 

年をとったせいかもしれないし、賑わいに飽きたのかもしれない。もしかしたらまだ、少し病んでいるのかな。20歳くらいの頃、母とデパート巡りをして服を買ったりしたのは、とても楽しい思い出だけど。

 

今の私は、歩くなら自然を感じる場所が嬉しい。そして、その道中に是非欲しいのは、水のある風景なのだ。何も考えず、ただ見ていたい。深く呼吸をしていたい。