一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

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睡眠。私の場合は・・・

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 昼寝をすれば夜中に眠れないのはどういう訳だ

 

そんな風に始まる井上陽水さんの『東へ西へ』を聴いたのは、いくつの頃だっただろう。中学生くらい?

 

すごく共感した覚えがある。学校から帰ってきて一度寝てしまうと、夜、なかなか寝付けない。それでラジオの深夜放送を聴く。睡眠時間が少なくなる。だから授業中にウツラウツラしてしまったり、家に帰ってまたちょっと寝てしまったり。

 

・・・悪循環。
早寝早起きの規則正しい生活をしろと言われるけど、
「難しいよ!」
そう感じてた思春期の私。

 


とにかく若い頃って眠いのだ。20代になっても、私は基本、いつでも眠かった。寝てるの大好き。ベッドの一部でいたい。仕事に行かなくて良いならば、お昼までだって寝ていられる自信があった。疲れて帰って、バタンキューで眠りに落ちていた日々。

 

30代。子育てが生活の中心だった頃は、寝られるときに寝る、という技術が身についてきて、分散した睡眠でもわりと元気に生きていられた。子どもを病院に連れて行くことは多かったけれど、自分のために病院に行くことって、なかったんじゃないかな。

 

40代。再び通勤が始まるが、20代の頃よりも人生が複雑になっていて、考えなくてはならないこと、やらなくてはならないことが増えている。睡眠に時間を取られるのが惜しくなっていた。そして確実に体力は落ちていった。

 

50代。・・・Oh!No!
いろんなことがあり過ぎて、病気や怪我もたくさん経験して、どんな睡眠をとっていたかなど、ひとことでは言い表せない。というか、そもそも思い出せない。思い出したくないのかもしれない。

 

でもこの年代になってようやく、自分をケアすることの大切さに気付けたのだ。そこは良かった。友人のおかげ。

 

そして目の前にロクジュウダイが迫って来る。あらあら、という感じです。笑

 


「夏の夜=寝苦しい」という図式なのか、毎年、この時期は睡眠関連の話題をよく見聞きする。今年は新型コロナウイルスの影響で、生活スタイルの変化や不安があってよく眠れないという人も多そうだ。眠らなきゃ、という焦燥感が眠れなくさせているケースもあるようで。

 

厚生労働省のサイトにあったページ。ご参考までに・・・

「眠れない症状」になるのはどうしてですか

 


私の周りにも、眠れないことで苦しんでいる人が数名いる。背景因子は人によって違うし、特に心理的な問題が原因である場合はとてもデリケートなので、彼ら彼女らの話を聞けば、悩みの解決は簡単ではないと実感している。

 

まず、私の父の場合。5月に母が亡くなったばかり。伴侶を失ったショックと悲しみが大きいこと、ふいに襲う喪失感、そして、今後どう暮らしていくかという悩みの深さがある。

 

精神的な因子以外でも、昼間の活動量が不足しがちなこと(猛暑とコロナ対策で)、お茶を頻繁に飲むからカフェインの摂取が多いこと、夜眠れないため日中テレビを見ながらウトウトしてしまうこと、そもそも80代という高齢なのでそんなに眠る力はない、などが考えられる。

 

先日、NHKの『あしたも晴れ!人生レシピ』という番組で、
「夜ぐっすり朝すっきり 中高年の快眠ライフ」というテーマの放送があったので、父に紹介。番組を見た父は「思い当たる節があった。録画したのでまたゆっくり見てみる」と言っていた。少しでも改善につながるといいのだけど。うーん、どうかな。


次に、私と同世代の友人たちの場合は、自身の体調不良を抱えながらの親の介護、過酷な仕事、などの因子が大きいのだと思う。

 

セルフケアには十分に積極的な彼女たちでさえ、睡眠障害をどうにもできずに辛い不調に悩まされている。医師に処方された睡眠導入剤を服用しながら、なおも頑張り続けている彼女たちに、「頑張り過ぎないで」とか「自愛してね」とか、そんな言葉しか投げかけられない自分が不甲斐ない。

 

 自然な睡眠リズムを作るために、朝、日光を浴びて体内時計を調整するといいよ、とか。
 ブルーライトは覚醒作用があるから、寝る前にPCやスマホを見ないでね、とか。
 自律神経を整えるマッサージやストレッチをしてね、とか。

 

そんなこと、彼女たちはとっくに知ってるしやってるし。

 

ストレスを上手に解消しよう、と思っても、このご時世だ。気晴らしできる場所は減り、遊べたとしても不安がつきまとい、ストレスは増すばかり。

 

そして、介護や仕事といった避けられない日常は続く。ハードな日常だ。持病もあるのに。心配でホント、泣けてくる。

 

食べ物、飲み物、アロマ、お風呂、枕、マットレス、アイマスク、耳栓、etc.・・・
ネットを検索すれば、不眠対策の情報は山盛りだね。でも不眠の原因は人それぞれだし、こうすればOKという正解は当然、ない。

 

深刻な場合は、やはり睡眠外来に行くのがベストなのだろうね。「寝るのが下手で」と軽く流しちゃうのも心配だ。不眠の陰にやっかいな病気が潜んでいるかもしれない。

 


私のことを言えば、今年の3月に母の容体が悪化してからずっと、眠れない夜が続いていた。不整脈やめまいもあった。6月の葬儀を終えてからもしばらくは、苦しかった。心配と不安、悲しみが背景因子だろう。

 

2か月がたった今は、悲しみはもちろん続いているけれど激しさは落ち着いてきていて、夜、母のことを思い出すとき涙は出てしまうが、穏やかな気持ちで母を偲べることが多くなったと思う。

 

これまで生きてきた年月にも、何度か眠れない日が続いたことはあった。そのたびに、いろいろな対策を試みた。とても多くのことを試したので、どれが効いたのかわからないのが残念だ。

 

今回は、眠れない日々だけど眠りたいとも思わずにいた。だから眠るための努力もしていなくて。気がつけばいつの間にか眠れるようになっていたという、私には初めてのケース。

 

今は、20代の頃みたいに「寝てるの大好き」な私がいる。ありがたいことだ。

 

睡眠時間は確実に短くなったし、朝までに2、3回、目が覚めてしまうことも多いけど、不足はない。最近は、就寝前のひとときを大事にしているためか、ベッドに行くのが楽しみだ。

 

寝室は居心地の良い空間にしておきたい。できるだけモノを少なくし、間接照明で目と脳に、眠りに入る準備をさせてあげる。時々はアロマディフューザーでリラックス感を上げておく。

 

ブルーライトは良くないのだけど、ちょっとの時間だけYouTubeで西城秀樹さんが歌うのを見る(癒される♪)。その後、本を読む。今、読んでいるのは原田マハ『キネマの神様』 (文春文庫)。面白い!


テレビは、寝る前には本当に見なくなったなあ。見たい番組があれば、録画して後日見るようにしている。

 

そして。
電気を消して、すぐに眠れなくても「眠らなきゃ」と焦ってはいけないと言い聞かせる。他界した母の思い出、巣立っていった娘たちの幼い頃の思い出など、ちょっと寂しいけれど優しい気持ちになれることを思い浮かべる。

 

「大変なことも多かったけど、なかなか良い人生だったんじゃないか」

 

そんな風に、死にゆく人のような気持ちになって、自分をねぎらう。そして、感謝する。朝までだって、自分と話ができるよ、なんて思っているうちに、夢の中へ。

 

夜中に目が覚めることも多いけれど、気にしない。もう若くはないんだもの、昔みたいにぐっすり長く眠る力はないのだ。そう考え横になっていると、また夢の中へ、ということもあるし、そのまま朝までベッドで目を開けていることも。

 

加齢による睡眠時間の減少は、自然なこと。私くらいの年齢ならば、6時間半も寝れば十分だそうだ。力を抜いていこう。抗わないよ。

 


こんな感じで、現在は睡眠に関して特に悩んでいない私だが、これがいつまで続いてくれるかはわからない。胸の中に常にある不安や悩みがいつ肥大化するか、天災や事故などの突発的な出来事がいつ起こるか。アナオソロシヤ。。。

 

起こり得るストレスを心配すればきりがないのだけどね。平穏な気持ちで眠りにつける日が、この先もできるだけ長く続いてほしいなあと、切に願う。

 

そして、私の大切な人たちが、不眠の悩みから早く解放されますようにと、祈らずにはいられない。本当に、本当に・・・

 

これを読んでくださっている方々にも、どうか心地よい眠りが訪れていますように。
暑い日が続きますが、どうぞご自愛を。

 

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