一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

<当ブログではアフィリエイト広告を利用しています>


ノスタルジックな気分と幸福感―クリスマスの飾り付けに思う

f:id:tsukikana:20201125154314j:plain

 

11月は、週末をいつも次女と過ごしている。一緒に買い物に出掛けたり、カフェに行ったり、彼女が家に泊まったり、私が彼女の部屋に行ったり。

 

去年の暮れに、同じ県内でひとり暮らしを始めた次女。当初はよく会っていたのだけど、その後コロナ禍で会えない時期が長く続いた。

 

✻次女のひとり暮らしについて書いた記事はこちら↓

tsukikana.hatenablog.com

 

その間、母が亡くなったことを始め、いろいろな出来事があり、電話やLine、ビデオ通話はしていたものの、会って話せないもどかしさを感じ続けた。

 

まるでその反動であるかのように、最近はよく会っている。
・・・でも多分、反動だけではないのだと思う。

 

「またずっと会えなくなるかもしれない」という思いが、この不穏な世の中を生きていくうちに、心の中で育ってしまったのではないか。そんな気がしている。

 

次女は、わりとさっぱりした性格で、お見送りをされるのもちょっと抵抗あるような子だったのに、先週は自分のマンションから帰って行く私の背中を見て「追いかけたい衝動を抑えた」のだと、一昨日打ち明けてくれた。

 

どうしたどうした、あなたらしくない、と笑いながらも、次女の心の中を占めている不安や心細さが、こちらの胸にダイレクトに届き、目の奥が熱くなってしまう私だった。

 

・・・会いたい人に、会いたいときに会えるという、普通のこと。
それが不可能になることもあるのだと、誰もが思い知らされた今年。

 

11月も終わりに近づき、寒くなった。5時を過ぎるともう真っ暗になる。晩秋から冬へ向かうこの季節も、不安や寂しい気分に拍車をかけているのかもしれない。

 


夜のとばりが下りきる前にカーテンを閉め、照明をつけるとほっとする。一昨日からは、クリスマスツリーの電飾にもスイッチを入れるようになった。泊まりに来ていた次女が、帰る前にセットしていってくれたのだ。

 

自分がしたいから、と言っていたけど、きっと、私のためなんだと思う。この季節に、寂しくならないように、華やいだ気分を楽しめるようにと、親思いの娘が巣立った家を明るく飾り付けてくれたんじゃないかな。

 

自分が寂しさを感じるとき、自分の大事な人も寂しがっているのではないかと、多分、次女はそういう風に思いを広げる。彼女はよく「お母さん、寂しくない?」と心配そうに聞いてくるので、私はその優しさのみなもとを思い、頭を撫でてしまう。

 

それでも、次女は本当に楽しそうに飾り付けをしていた。「昨夜のウーバーイーツ、良かったね♬」なんてはしゃぎながら。飾り方の細かい所に工夫がみられる。そこを楽しんでいるらしい。

 

私も、娘と先日イケアで買ったLEDのイルミネーションライトを、壁に取り付けてみた。オーナメントボールもドア枠にぶら下げてみる。キラキラして、とても美しい。

 

なかなか、可愛いかも。素敵かも♬

 

自然に笑顔になってきた。クリスマスの飾り付けをする、という行為には、メンタルへの効用もありそうだ。

 

リビングに。玄関に。娘たちが生まれてから、何度も何度もクリスマスの飾り付けをしてきたなあ。毎年、忙しいけれどこの季節が楽しみだった。そこには必ず、家族の笑顔があったから。

 

はしゃいだムードにそぐわない大変な年も何度かあったはず。でも、不思議とそれは思い出さなくて。ツリーやリースを見れば、いつもふたりの娘や夫の、楽しそうな顔と結びつく。マライア・キャリーの「All I Want for Christmas Is You」とともに。

 


【Amazon.co.jp限定】メリー・クリスマス 〜25th Anniversary Edition〜 (メガジャケ付き)

 

それから、小さかった私と弟、若かった父と母。昔、住んでいた家の景色もよみがえってくる。

 

郷愁とか、昔を懐かしむ思いを「ノスタルジー」と言うけれど、まさにそんなノスタルジックな気分が、クリスマスの飾り付けをすることで呼び覚まされるようだ。

 

そのノスタルジーに含まれている哀愁は、哀しい色は抑えられていて、優しさや華やぎが温かみを帯びて輝いている。

 

だから、幸福感をもたらしてくれるのだろう。それは気付かないほどの小ささ、かもしれないけれど。たとえ小さくても、ストレスの多い今年は特に、クリスマスのデコレーションが果たしてくれる役割は大きいのではないかと思う。

 

次女も今、自分の部屋をクリスマスモードに模様替え中だという。長女のところでも、去年作ったあのクリスマスタペストリーが、そろそろ飾られる頃かな。

 

遠く離ればなれになってしまっても、お互いを想う気持ちは変わらない。それぞれがそれぞれの場所で、クリスマスを待つ楽しみを味わい、幸せな気持ちを大事にしていけたら、と願う。

 

それにしても・・・

会いたい人に、会いたいときに会える。不安なく。
そんな世の中に、早く戻ってくれないものか。
感染拡大のニュースに、今日もため息が出てしまう。

 

クリスマスまで、あと1か月。


✻これまでに書いたクリスマス関連の記事はこちらです↓

tsukikana.hatenablog.com

 

Sponsored Link