一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

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これまで生きてきて、嬉しかったことはどんなこと?

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この季節、お花屋さんの前を素通りするのは難しい。選んで買うとなると、ますます難しい。悩むけど、笑みがこぼれる。

 

SMAPのあの歌のように、

 ひとそれぞれ好みはあるけど
 どれもみんなきれいだね

と、お花たち全部まるごと、褒め称えたくなる。

 


「人生で一番嬉しかったことは何ですか?」

 

そう聞かれたら、なんて答えようかと考えてみた。いつか読んだ新聞の投稿欄で、そんな話題があったから。

 

でもこれ、初恋はいつですか?という質問と同じくらい、難しいな。

 

え?初恋?難しい?と言われるだろうか。

 

だって、小学生くらいから、クラスの男子の中に「ちょっといいな」くらいに想う
子がいたりするけど、それって恋と呼べるのか?という問題があるし。

 

私は中1で西城秀樹さんにハートを奪われたが、そういうのを初恋、と言ってしまっていいのかどうなのか、とかね。よくわからない。


 ✻でも、HIDEKIは本当に好きだったなあ。今も好き。西城さんに関する記事はこちらです↓

tsukikana.hatenablog.com


その後は、好きと言ってくれた男子に好意を持ちそうになったのに、その子が転校してしまってそのまま終わったり。上級生を好きになったけど、卒業まで打ち明けられずに片想いのまま終わったり。

 

そういう甘酸っぱい思い出は、しっかり胸に刻まれているけど、これって恋だったのか?と自問すれば、「広い意味では恋なんじゃ?」と苦笑付きで返ってくる。

 


同じく、「一番嬉しかったこと」も難しい質問だけど、この場合の難しさは「一番」というところだろう。嬉しかったことって状況ごとに喜びの種類が違うから、並べて比較するのは無理があるというもの。

 

が、比較しようとして並べてみることは、これ、本当にお勧めしたくなる!

 

甲乙つけがたいハッピーな出来事が、今までこんなにあったのかと、自分の人生への肯定感がみるみる上がっていく。

 

いや、みるみる、は言い過ぎかもしれないけれど、「ふーん、私の人生も結構面白いじゃない、捨てたもんじゃないわ」くらいな気分には、きっとなる。

 

ここで大事なのは「昔は良かったなあ」という着地にしないこと。「なかなか面白い人生」は、継続中の人生全体のこととして捉え、そこにこんなにハッピーが並んでいる状態を喜ぶことだ。

 


思いつくままに、これまで嬉しかったことを書き出してみたら、あっという間に20個くらい並んだ。まだまだ出てきそう。そして、気付いた。

 

私は、認めてもらえたこと、褒めてもらえたことが、何より嬉しいんだなあと。

 

お金を稼いで欲しいものを手に入れたり、美味しいものを食べたり、高貴なワインを飲んだり。そういうことも嬉しいに違いないけれど、“どういう成り行きで手に入れたか”“誰と食べたり飲んだりしたか”が伴って始めて、それが「嬉しかったこと」に挙げられるかどうかが決まるようだ。

 

大きなライフイベント。例えば、受験合格や就職、結婚や出産にしても、そう。

 

単純に「子どもを産んだことが嬉しかった」というわけではない。どんな気持ちでその日を待ち、誰と喜びを分かち合えたか、どんな人たちにおめでとうと言ってもらえたか、などによって、素晴らしく嬉しい出来事になるかどうかが定まる。
(生まれてきてくれたことだけで嬉しいよ、という気持ちは、もちろんあるけどね)

 

勇気を出して踏み出したとき、何かを頑張って達成したとき、それを誰かが認めてくれたり、褒めてくれたりするのは、本当に嬉しいし幸せを感じる。あんまりパッとしない私の人生でも、そんな瞬間はこれまでたくさんあった。なんとありがたいことか。

 

仕事上でのこと、夫婦間でのこと、友人関係でのこと、いろいろ思い出されたけれど、私にとっての「一番嬉しかったこと」は、本当に本当に、ささやかなことかもしれない。

 


「ママは運転が上手よ。パパより上手よ。世界で一番上手よ」

まだ幼稚園児だった長女が、私を励ましてくれた言葉。

 

あれは、夫がLos Angeles出張のとき。まだ赤ちゃんの次女と4歳前の長女を、長期間ひとりでみるよりはと、清水の実家にしばらく滞在することにしたときだった。そのために、初めて東名高速を走ることになった私。

 

子連れでロングドライブ、しかも高速道路。私にしては大冒険だったのだ。

 

長女には「赤ちゃんがぐずったらあやしてあげてね」とはお願いしていたのだけど、自分が眠くならないように大声で歌を歌ったりして、長女なりに自分のミッションを重く受け止めてくれていたらしい。

 

そして、前述の言葉。私の勇気を称えてくれると同時に、私の不安を察して、自信を持たせようとしてくれたのだろう。シンプルに可愛くて面白くて、クスッとしたけれど、後からじんわり感動した。なんて優しい子に育ってくれているのかと。

 

そして、幼い子どもの誉め言葉にだって、大きな力があることを知った。もちろん、無事に実家に到着。帰りは、夫を迎えに空港にも寄ることができた。娘の励ましのおかげだ。

 

ちっぽけなエピソードだけど、就職して初ボーナスをもらったときよりも、私には嬉しい出来事だった。企画が通って初めて本を出版したときよりも、写真展でプロの写真家に写真を褒めてもらったときよりも、新婚旅行で憧れのフィジーの海に潜ったときよりも、多分、私の嬉しいことリストでの輝きは大きい。
(2番目に輝いているものは内緒。ちょっとここでは書けません・笑)

 


立春を迎え、暦の上では春になったが、この寒さ。たちの悪いはやり病により未だ続く不安と閉塞感。心に清らかな風を通し、明るい色を入れていくためにも「これまで生きてきて嬉しかったこと」を書き出してみること、お勧めしたいなぁ。

 

一陽来復・・・
悪いことが続いたあと、ようやく物事がよい方に向かう。

 

まさに今は、それを願う気分。春色の花のブーケを心に抱いて、今日も笑顔でいようと思う。

 

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