絵を描くことは、ずっと好きだった。でも、ここ数年は、刺しゅうのデザインのためにちょっと描くくらいで、絵を描くことを楽しむ、というのを、もうずっとやっていない。
忙しかったり、他にもやることがたくさんあって、優先順位がそこまで高くなかった、のかもしれない。それでも、「絵を描きたいな」と、時々呪文のように口にしていた。
描くなら、何を?どんなスケール感で?画材は?
うすぼんやりと考え、気持ちが乗ってくるのをなんとなく待っていた。
(今時はイラストやお絵描きといったらデジタルなのかもしれないけど、私は手描き)
そんな折、ほぼ日さんのあるページを目にして、ドキン!とした。
これ、楽しそう♪
こういうペンを使って、思いつくままに、子どもがお絵描きするように遊んでみたい!
トンボのグラフィックマーカー「ABT」。
金曜日に注文し、土曜日に届き、日曜日にはお絵描きをしていた私。前日までの嫌なことを忘れた。笑
ホント、楽しい。面白い。描きやすいし、何より色が素敵なのだ。
全108色ある中で、サイトで紹介されていた6色セットの「ノルディック」と「ファンシー」を入手したのだが、その色合わせが素晴らしい。
ぴったりの配色でセットされているので、どれとどれを合わせても、とにかくきれいにまとまる。例えば「ノルディック」で草花を描けば、北欧風にきまるのだ。
ABTは筆と細芯を持つデュアルブラッシュペン。(ABTとは『Art Brush Twin』の頭文字で、1本の軸に筆芯と細芯の2本のペン先を持つアートペンというプロダクトの特徴を表現している、とのことだそう)
ドロップテクニックなどを使って、さまざまな表現ができる。水を含ませた筆を使えば、グラデーションも簡単。細ペンで輪郭線を重ねれば、ピシッとする。レタリングもカッコよく決まりそう。
Webサイトでは、基本の使い方からプロのテクニックまで紹介されており、表現の可能性にテンションが上がる。
FUN ART STUDIOというサイトでは、もっと楽しめるコンテンツも。
私は、ここで紹介されていた「スプラッシュアレンジで作る七夕の短冊」というのにトライしてみた。「ファンシー」の中から数色を選び、クリアファイルに色を載せ水をスプレー。それを厚紙に置いて指でこするだけ。簡単にマーブル模様を作ることができた。
・・・短冊、かあ。
笹はないけど、久し振りに願い事でも書いてみようかな♪
「ノルディック」の6色も、お洒落で綺麗な配色で、確かに北欧柄みたいに描ける。コピー用紙で練習してみたが、何を描いても気分が上がりニコニコ。
よーし、とばかりに小花を散らしたポストカードを作ってみたら、あっという間にそれっぽく仕上がった。暑中見舞いに使えそう? お年玉を入れるポチ袋、なんかも手作りしたら可愛いだろうな。
数回の練習で、技術がなくてもそれなりにサマになるのだけど、ここは是非、技術も身につけたいものだ。
私は毎日、手帳に日記をつけているので、これからはABTを使った絵をちょこっと加えてみようと思う。絵の具出して筆と水入れ出して・・・と場所を広げずにすむから、気軽に日常に取り入れられそうだ。
ぼんやりやりたかったことが、何かの刺激で、俄然「今、始めよう!」となることがある。きっかけって大事だね。
私の場合、道具を揃えるなどで最初にまとまったお金がかかるのだと、非常に難しいのだが。ABTは気軽に取り掛かれるところが良かった。テーマ別配色セットって、ホント、よくできてる。
ほぼ日さんには申し訳ないが、Amazonで買ってしまった。テーマ別配色は、他に「ボタニカル」と「ナチュラル」があり、これも魅力的。
トンボ鉛筆 筆ペン デュアルブラッシュペン ABT 6色セット ボタニカル AB-T6CBT
今、淡いグレーも買い足したいな、と思い始めていて。モノトーンだけで14色のラインナップだそうだけど!そうなるとやはり、大きな画材屋さんを訪れたくなる。
画材屋さん、ずいぶん行っていないなあ。昔はよく行っていたのに。私は紙を見るのも好き。いろいろ眺めると楽しいんだよね。
何か必要なものがあれば、ネットで買えばいいや。そんな時代になってしまっているけれど、現物の色とか、触った感じとか、本物を確かめたくなる買い物が実際には結構ある。
引きこもることがさほど苦にならない私だが、そろそろ街に出掛けたい。
✻明日は七夕ですね。スーパーなどでよく笹と短冊の七夕飾りを見掛けます。「コロナがおさまって早くみんなとあそべますように」とか「みんなが元気でいられますように」とか、可愛い文字を読んでいると胸が熱くなります。もうずっと、みんな、我慢しているんだね、と。雨による災害にも心が痛みます。もうこれ以上被害が増えないことを祈るばかりです。本当に、みんなが元気でいられますように、笑顔でいられますように・・・