一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

<当ブログではアフィリエイト広告を利用しています>


秋の森へ行こう―7年ぶりの軽井沢

 

海と山、どっちが好き?
そう聞かれると困ってしまう。無性に海を見たくなるときがあるし、山の空気の中に身を置きたいときもある。

 

今は山…いや、森、かな。
そういう気分だ。ちょっと前から私、森が恋しくて仕方ない。

 

ただ、どこの森でもOKというわけではなくて。
全く知らない場所へ行きたいわけでもない。いつかは行ってみたいと思っている憧れの地はあるけれど、今はちょっと、そんな気分でもなく。

 

好きな森がある、好きな町へ行きたい。

 

感染状況がある程度、落ち着きをみせ、ようやく旅行に前向きになっても許される雰囲気になってきて、私たち夫婦が旅先に選んだのは、軽井沢だった。次女もタイミングが合い、急な誘いだったにも関わらず、同行したいと言ってくれた。

 

宿泊先を選んでいる頃、全国旅行支援が始まり、資金的にも助かったりして、幸先の良さに嬉しくなる。まるで導かれているようだ。

 

軽井沢は7年ぶり。前回は友人たちとの4人旅で、季節は夏だった。
あの旅も、忘れられないなあ。

 

✻そのときの記事はこちらです↓

tsukikana.hatenablog.com

 

深まる秋の中を走る。中央アルプス、北アルプスの稜線が美しい。山道を上るロングドライブは、走るほどに紅葉が見ごたえを増していくようで、心が弾む。ああ、本当に、久しぶりの旅。

 


軽井沢に着いて最初に入ったカフェでは、暖炉に火が入っていた。そんな店内も素敵だったけど、私たちは上着を着たまま庭のテラス席に座った。

 

六本辻近くの、森の中のカフェ。運が良ければ、リスが現れるという。

 

長旅の疲れを労ってくれるような、美味しいコーヒーをいただいた。リスには会えなかったが、冷涼な森の空気と柔らかな秋の木漏れ日、見え隠れする小鳥の姿に、やっと軽井沢に来られたのだと、しみじみ嬉しく実感できた。

 


ところで、旅の計画を始めた頃、軽井沢関連で検索していたら「カルテット」のロケ地巡り、というブログ記事をいくつか見つけた。

 

坂元裕二作品が好きな私は、5年半前のこのドラマも大好きだった。そうか、確かにあれは軽井沢が舞台。冬の軽井沢も素敵だな♡と思ったことを記憶している。

 

聖地巡礼でロケ地すべてを見て歩く、なんていうことはしなかったが、数ヶ所、訪れてみることを旅の計画に組み込んだ。笑

 

✻ドラマ「カルテット」公式サイト

www.tbs.co.jp

 

スーパーのツルヤとか、ドラマでは「ノクターン」というレストランだった「いぶる」という燻製工房とか。どちらも、主人公たち4人が演奏をした場所だ。名シーンを思い出し、感慨深い!(ノクターンでの演奏シーンはスタジオ撮影)

 

それから、軽井沢タリアセンにある塩沢湖の湖畔。記念撮影していた4人の立った場所で、私たちももちろんパチリ! 右奥に見えていた「睡鳩荘」にも入ってみた。ここはヴォーリズの設計で、アンティークな家具調度品や湖の見える窓なども含め、あちこち撮影したくなる。

 

旧軽銀座も歩いた。有名な「ブランジェ浅野屋」は混雑していたので、前を通っただけ。少し奥まった場所にあるテニスコートは、そう、上皇さまと上皇后美智子さまの恋の舞台。

 

そして、テニスコートすぐそばの軽井沢ユニオンチャーチへ。厳かな雰囲気で、素朴なんだけどとても美しかった。ここも、ヴォーリズの設計なのね。ドラマでは何度か密会シーンに使われていたっけ。

 


ほんの少し、ロケ地を巡っただけだったが、すごく楽しかった。聖地巡礼をする方たちの気持ち、よくわかったよ♪

 

ドラマのロケ地にもなったハルニレテラスには、初日と最終日に食事で訪れた。森の中に、こんなにお洒落なスポットを作ってしまう星野リゾート、すごいな!

 

ここは、7年前の旅でも仲良し4人組で訪れた場所。当時を偲んだりして、感慨もひとしお。旧軽エリアやタリアセンと並ぶ、私の大切な思い出の場所だ。

 

www.hoshino-area.jp

 


好きな森のある好きな町へ、行くことができた。
今回の旅は、完全に私の趣味。夫と次女には付き合ってもらった形だが、ふたりもすごく満足したと言ってくれて、嬉しい。

 

宿泊した森の中のオーベルジュでは、夜遅くまで、次女と語り合った。あの時間も愛おしい。一緒に住んでいた頃は、毎日のように長話をしてたのにね。それがどんなに尊いことだったか、今ならわかる。

 

タリアセンで乗ったサイクルモノレールも忘れがたい。森の中の空中散歩。隣でペダルを漕ぐ高所恐怖症の夫も、下を見なければ大丈夫と、リラックスして森や湖の景色を眺めていた。にこやかな横顔(*^-^*)

 

そうそう、タリアセンでは睡鳩荘以外でも、呆れるくらい写真を撮った。

 

湖面に反射した陽の光が、湖畔の紅葉に揺れるように映り込み、光る粒がゆらゆらキラキラ動いていたのが、特に印象に残っている。あまりにも綺麗で言葉がなかった。

 

7年前に一緒に旅した仲間たちに動画を送ると、妖精がいるみたい♡と言ってくれて。まさに・・・

 

www.karuizawataliesin.com

 


言わずもがなだが、やっぱり旅はいい。始まる前からワクワクして、終わった後も余韻に浸って幸せな気持ちになれる。

 

そして私、本当に軽井沢って好きだなあ。振り返れば、堀辰雄の『風立ちぬ』を読んだ高校生のときからずっと、軽井沢には特別な思いを抱いてきた。

 

まだ見ぬ冬や春の彼の地も、いずれきっと訪れたい。遠くに住む長女たちとも、いつか一緒に行けたら素敵だ。
もういっそ、住んじゃおうか、なんてね。笑

 

 

「いぶる」の前にいた子



 

Sponsored Link