一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

歌うように春散歩―西城秀樹さんの魔法かな

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桜は開花した。見頃はもう少し先になるが、散歩道を歩いていると桜の樹々がその存在を訴えてくるように感じる。

 

ああ、久しぶりだね。

 

冬の間も桜はそこに立っていたのに、まるで遠路はるばる戻ってきたかのように思え、つい声を掛けたくなる。

 

足元にはタンポポの綺麗な黄色。ムスカリの紫も可愛らしい。ユキヤナギも花盛りで、弓なりの枝に真っ白な花をどっさりと、まさに雪が積もったかのように咲かせている。花はいいなあ、と素朴な感動。

 

あっちに気を取られこっちで立ち止まり、を繰り返す私の傍らを、ジョギングやウォーキングの人たちが追い抜いて行く。運動にもならないような私の散歩だが、心の健康のためにはきっと、とても効いているはずだ。

 

いくつかの問題を抱えている。

 

自分からは働きかけようがないものは、ただ心配をしているだけだが、解決に向けて自分から動き出すべきものは、どのタイミングでどう打って出ようか、ちょっと悩んでいる状態。もちろん、問題解決法のホ・オポノポノを実践しながら。ポノを知っていて、本当に良かった。

 

外気の中を、風に吹かれて歩いていると、物事をポジティブに考え直せる気がする。今日のような青空の広がる日はなおさら、気持ちが軽くなっていくのがわかる。花粉症の人には申し訳ない気がするが、私はこの季節の外歩きがとても楽しい。

 

鳥たちも春を喜んでいるのだろうか、元気いっぱいだ。カップルで寄り添うカルガモも、よく見かけた。もう少ししたら、ひな鳥たちの愛くるしい行列が見られるのかな。聞き慣れない野鳥の声もした。そうだ、今年も探鳥会に参加できたらいいな。

 

歩いている間、脳内では音楽が再生されている。それは西城秀樹さんの歌。もうずっと毎日聴いているのだから、当然なのかもしれないけど、ちょっと不思議な気分になる。去年の今頃は、HIDEKIのことがこんな風にライフワークになるなんて、思いもよらなかったから。

 

少女期にドキッとして夢中になって、でも大人になるとともに離れていって。何十年もたって、その恋心がよみがえる。そのきっかけが訃報だったことがなんとも切ないのだけど。

 

YouTubeで在りし日の姿を繰り返し見て、亡くなったことがじわじわと悲しくなってきたのが去年の梅雨時。やっぱり素晴らしい人だわと、想い焦がれて追いかけて。そうはいっても、そのうち気持ちは落ち着くのだろうと思っていた。でも、終わりそうにない。

 

最初は私だけが変なのか?と思ったのだけど、YouTubeのコメント欄や匿名掲示板を覗いてみると、同じような人がたくさんいて驚いた。「どうしちゃったんだろう、私」と戸惑いながらHIDEKIにブーメランで帰って来る人が、どんどん増えているようなのだ。集団催眠術にでもかかったみたい。

 

孵化したヒナが最初に見たものを親と認識するように、少女期の恋が刷り込まれてしまっていた?いやでも、時を超えてファンに戻る人だけではない、新規でファンになったという人も大勢いる。

 

本当、魔法みたい。年末には生まれて初めて、テレビ番組にリクエストハガキを出す、ということをした。HIDEKIを追悼する特別番組があるからと、何十年ぶりかで家でラジオを聴いた。それも泣きながら!「この私が?」なことばかり。こんな風になるなんて。

 

今年に入ってからも静岡まで西城秀樹展を観に行ったり、CD-BOXを買ったり、TwitterでHIDEKIファンさんたちのつぶやきを拾ったりで、その想いに衰えは見えない。いや、ますます熱を帯びてきた?

 

優しい目で見てくれていた家族も、さすがに「え?まだ?」という感じで引いているのがわかる。これは、隠れキリシタンのように潜るべきなのか?と寂しく思っていたら、誕生日に夫がHIDEKIのCDとフォトエッセイをプレゼントしてくれた。今までのどんな贈り物よりも嬉しかった!笑

 

ネットの時代であることもありがたい。10代から還暦まで。膨大な数の歌を残してくれた西城さん。そして、大切に保存しておいた画像や音声、貴重な映像を、惜しげもなく披露してくれる古参のファンの方々にも、感謝の言葉しかない。

 

少女の頃のように、毎日ときめきを感じていられるから。ただ、その人はもういない、という現実に向き合うと、やはりかなりツライけど。泣くけど。

 

先日は、西城さんの初のオールタイムシングルBOX『HIDEKI UNFORGETTABLE』発売決定のニュースが入り、Twitter上にファンたちの喜びの声が飛び交った。ファンからのリクエストが殺到し、昨夏から企画、レコード会社3社の枠を超えて発売に至ったそうだ。HIDEKIファン、すごい!

 

発売はもちろん嬉しく、すぐに予約をしたけれど、それ以上にHIDEKIのことがこんなに明るく大きく話題になったこと(悲しい話ばかりだったから)、各メディアが丁寧に紹介してくれていると感じたことが、何より嬉しかった。

 

そして使われている画像は、私が大好きだった「HIDEKIお兄ちゃん」。誰よりも元気いっぱい、明るくて若さに輝く、あの西城秀樹だ。キャーッと叫びたくなる。笑

 

一昨日の3月25日は、西城さんのデビュー記念日。1972年のこの日、「恋する季節」でデビューしたHIDEKIは、まだ16歳だった。たったそれだけのことで、また泣きそうになる。

 

このまま、魔法にかかったまま、私はこれからも年を重ねていくのだろう。今日は20代の頃の歌を聴こうかな、それとも40代のにしようかな、なんて毎日迷いながら。

 

今日の散歩中は、デビューして間もない頃の声が脳内再生されていた。あの、可愛いハスキーヴォイスが大好き。パチパチとはじけて煌めくサイダーみたい。春の日の散歩にぴったりだ。

 

心で歌いながら歩いていたら、胸にあるいくつかの心配事も、なんとかなる気がしてきた。天候の変わりやすい春は、晴天がとても貴重だから、お天気の日はやりたいことがたくさんあるのだけど、やっぱり散歩を優先させて良かった。

 

さあ、機嫌よく美味しいご飯を作ろう!