2020-01-01から1年間の記事一覧
あっという間に師走ももう半ばである。気分だけは慌ただしいが、なかなか動きが伴わない日々。 世の中は相変わらずコロナで、先の見通しが立たず、年末年始の計画も宙ぶらりん。家の中のことなど、今できることをやっていこうと思うのだが、気持ちが乗ってこ…
11月は、週末をいつも次女と過ごしている。一緒に買い物に出掛けたり、カフェに行ったり、彼女が家に泊まったり、私が彼女の部屋に行ったり。 去年の暮れに、同じ県内でひとり暮らしを始めた次女。当初はよく会っていたのだけど、その後コロナ禍で会えない時…
久しぶりに、ハンカチにアイロンをかけた。 え。何年ぶりだろう。昔は家族4人分のハンカチに、毎日のようにせっせとアイロンをかけたものだった。夫がパイル地のハンカチを愛用するようになって以来、我が家ではアイロンの必要なハンカチは日の目を見なくな…
今日も、あたたかい布団の中で、空腹も感じずに、眠ることができる・・・ ここのところ、毎晩のように、このささやかな幸せをかみしめている。新聞やテレビで、悲しい切ないお話を、ずっと見聞きしているからかもしれない。 ・・・どんなに辛いことがあって…
いつも爽やかな気持ちで生きていたい。私の究極の願いはそれ、かもしれない。 私だけでなく、家族や大切な友人たち、周囲の人、できれば世界中の人たちが、爽やかでいてくれたら、どんなに嬉しいだろう。 しかし、世の中は“爽やか”とはほど遠く、今なお戦争…
昔、ワイン教室に通っていた。動機は大したことではない。 ワインが好きでずっと飲んできたけれど、レストランでもワインショップでも、いつも選ぶときに迷ってしまう。勧められたものをただ漫然と飲んでるのも情けないので、自分で選べるよう少し勉強してみ…
秋分の日、敬老の日、そして父の誕生日はとても近いなあと、毎年、思う。今年は母が他界し、結婚してから初めて妻のいない誕生日を迎える父。清水の実家でひとりで過ごすのはあんまりだと思ったので、お祝いに行ってきた。一緒にワインでも飲もうかな、と。 …
自分の図案で刺しゅうができるようになりたい。 そう思い始めたのはいつ頃だろう。 家族のためにマスクを作ったとき、小さな刺しゅうをアクセントに施してみたりとか、その程度はしたけれど。ある程度の大きさのものを自分でデザインするって、私にはなかな…
忙しすぎて心が迷子になっていない? そんな風に聞かれたら、どれだけの人がドキッとするだろう。私の場合は忙しすぎではないと思うが、心は迷子になりがちだ。 何をしていても「今って、こんなことをやってていいんだっけ?」「私はどこへ行くのだったかし…
力が入らない。食欲もないし。 夏バテ気味なのかもしれない。それでも、毎日ヨガマットを広げては、ストレッチや緩い筋トレを続けている。そうすると、少しだけ元気が出てくるから不思議だ。 からだの声を聴き、声を掛けてあげる。どこが調子悪いのか、どこ…
昼寝をすれば夜中に眠れないのはどういう訳だ そんな風に始まる井上陽水さんの『東へ西へ』を聴いたのは、いくつの頃だっただろう。中学生くらい? すごく共感した覚えがある。学校から帰ってきて一度寝てしまうと、夜、なかなか寝付けない。それでラジオの…
母が亡くなり、清水の実家には父ひとりになった。威張りん坊だった父がものすごくしょげかえってしまい、見ていられない。父には反発することが多く、度々反抗的な態度をとってきた私だったが、最近は本当に父に優しくしている。可哀相すぎて・・・ 区役所や…
清水の実家にはお仏壇がない。理由は聞いていないが、父は次男だし、結婚してからは転勤族となり、引っ越してばかりだったから、だと思う。薄給の公務員だったし。 ただ、父の家の先祖代々の霊を祀る紙と、母のお父さん(私の祖父)の戒名を書いた紙(紙位牌…
私の知っている母は、当然ながら私がもの心ついてからの人物で、それ以前は未知の人だ。若き日の母は、古いアルバムの中でしか知らず、それは子どもの私にとってすでにセピア色だった。 少女の頃、私は、母によく若い頃の話をしてほしいとねだった。どんな女…
昨日、駅前のスーパーマーケットまで、ハーブを買いに自転車を飛ばした。イタリアンパセリとディル。ここのハーブは新鮮でお値打ちなのだ。どうしても欲しかったディルは最後の1パック。入手できてほっとした。 このディルに加え、ベランダからローズマリー…
母が歩く夢を見た。 退院した母が、土間のような場所に立ち、そこから明るい外を見て「あらぁ」と嬉しそうに、ゆっくりと、薄桃色の紗がかかったような春の庭に出て、表の道を歩き出した。杖もなしで、父の肩に手を掛けて。 「待って」と私は慌てて追いかけ…
手を洗い過ぎて手荒れが大変。ハンドミルクの減りが激しい、ここ数週間。ニューコロナ関連の日々のニュースには本当に気が滅入る。明るい兆しが早く見えないものか。 前回の記事で、明るい気分で3月を迎えたい、と書いたけれど、なかなかそうは問屋が卸して…
今年は閏年だから29日まであるけれど、2月はやっぱり短くて、だからこそ大切にしてあげたくなる特別な月だ。柔らかな日差しは春の近さを感じさせ、時折吹く良い香りを乗せた風は、楽しい予感のようなものまで連れてくる。 ふと気づいたことがある。最近の私…
一年で一番寒いはずのこの時期。春のような温もりが部屋に満ちている。レースのカーテン越しにパステルブルーの空が広がり、遠く聞こえるヘリコプターの飛行音が眠気を誘う。 一昨日のこと。穏やかな昼下がりに、次女の寝顔を見下ろした。まだ熱が残っている…
『一週間』という歌がある。ロシア民謡らしい。 日曜日に市場へ出かけ 糸と麻を買って来た テュリャ テュリャ・・ 月曜日にお風呂をたいて 火曜日はお風呂に入り テュリャ テュリャ・・ 水曜日にあのこと逢って 木曜日は送っていった テュリャ テュリャ・・ …