一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

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優しさの詰まった2日間ー知多半島・常滑と美浜町

常滑の画像

 

初めて夫の実家に行ったのは、結婚する前年。祖母、父、母、そして同居の兄夫婦とまだ伝い歩きの幼い姪を、彼は私に紹介してくれた。数えれば36年前のことである。

 

それから何度、あの家を訪ねただろう。お盆やお正月、大型連休。
やがて姪っ子は3人になった。私たちにも娘がふたりでき、家族が集まると毎回、とても賑やかだったのを、昨日のことのように思い出す。

 

女の子5人はずっと、今に至るまでとても仲が良い。
といっても、それぞれ仕事があり、家庭のある子もいて、もうなかなか会えなくなっている。結婚式、法事のときぐらいかな。大人になって、お正月に集合することもなくなった。それは仕方のないことだろう。

 

夫の祖母、母、父も鬼籍に入って久しい。昨年の夏が、義父の七回忌だったが、私の娘たちは参列できなかった。

 

義兄夫婦のところの三女と、うちの次女は年が近く、お互い独身ということもあってよく一緒に遊んでいるが、結婚して関西に住む長女はそういうわけにもいかず、みんなに会いたい気持ちが募っていたようだ。

 

彼女たち従姉妹5人と、義姉、私の、計7人が参加しているグループLINEがあるのだが、そこで「久しぶりに集合したい。みんなに会いたいな」と長女がコメントしたのは、去年のクリスマスの頃だった。

 

長女には6歳の娘、双子の4歳の娘たちがいる。また、義兄夫婦のところの次女にも、同じ年頃の姉妹がいる。そう、「はとこ」である。この子たちを会わせてみたいね、ということでも、話は盛り上がった。

 

そして、先日。その計画は実行された。

 


前日に、まずは私たち一家が集合。
長女と婿どの、孫娘たち。それから次女、そして夫と私。8人が、常滑(とこなめ)の宿に一泊した。

 

常滑は婿どののリクエスト。常滑を観光したい、やきもの散歩道などを歩いてみたいとのことで。私も常滑が好きなので、これは嬉しかったな。

 

朝から雨で寒かったけれど、彼らが到着する頃には降りやんでくれて、みんなでお散歩していたら日も差してきた。長靴をはいた3人の孫娘たちは元気いっぱい。たくさん笑わせてくれた。

 

曲がりくねった坂道だらけの散歩道を歩く。道幅は細く、分かれ道の先も見通せず、迷子になりそうだ。でも、なぜか楽しくなってしまう。あっちにもこっちにも行きたくなる。

 

レンガ造りの煙突。古い登り窯。道にも壁にも廃材の陶器が使われている独特の景観だ。大きな廻船問屋を見学できたり、今回は入らなかったけれど美味しそうなスイーツが食べられるカフェも点在していて、歩いているだけで面白い。

 

しかし、有名な土管坂はかなりの勾配で。ここを何度上り下りしたことか。
ああ、足腰が・・・

 

常滑の画像2

常滑やきもの散歩道

 

お宿はいわゆる民泊で、古民家をリノベーションしたゲストハウス。やきもの散歩道の一番上に位置し、なかなかの風情だ。

 

一棟貸しではなく、他の宿泊客もいる。外国人のお客さんも多いらしい。知らない人とリビングルームを共有したりするのは初めてなので、ちょっとドキドキだったけど、良い経験をさせてもらえると思い、楽しみにしていた。

 

結局、この晩の同宿は一組。外国人のグループで、夜遅くに来て朝早くに発って行ったから、「おはようございます」と挨拶を交わしただけだったのだけど。トイレもシャワールームも綺麗で、キッチンも広く、居心地の良いお宿だった。

 

常滑の画像3

ゲストハウスよもぎ

 

翌朝、快晴。
集合場所である南知多ビーチランドへ向かう。ここで、孫娘たちは「初めまして」の対面だ。ちょっと緊張してたけど、みんな、なかなかしっかりした挨拶ができた。偉いぞ~!

 

この園も、娘たちにとっては懐かしい場所だ。幼い頃、よくおじいちゃんに連れてきてもらったね。そんな思い出のビーチランドに自分の子どもたちを連れてくることができて、長女は嬉しかっただろうなあ。

 

水族館でマイワシ流星群(イワシショー)を見たり、ペンギンを間近に見たり、カメに餌やりをしたり、イルカショーを見たり・・・最後に観覧車にも乗って、子どもたちは大喜び。でもすぐに駆け出してしまう年頃だから、大人たちはひやひやだった。ちゃんと5人いる?笑

 

南知多ビーチランドのマイワシ流星群

 

その後、義姉の待つ家へ。
義兄夫婦とその三女は、隣に建てた家で暮らしているのだが、私たちは懐かしい母屋のお座敷に通してもらった。お仏壇の義父母とご先祖さまにご挨拶し、総勢15名の大集合を報告する。

 

義姉の作ってくれた美味しい太巻きとお稲荷さん、豚汁、サラダ。立ち寄ったスーパーで買ってきた総菜などが食卓に並ぶ。法事でもないのに会食のお手間を掛けてしまい、義姉には申し訳ない思いだったが、とても気持ちよく迎え入れてくれた。昔から本当に素敵な、私の大好きな「おねえさん」なのだ。

 

食事が済めば、子どもたちはじっとなんてしていられない。もうすっかり仲良しになり、折り紙やあやとりで遊んでいる。

 

暖かな縁側で、小さな5人の女の子が頭を寄せている微笑ましい姿は、どうしたってかつての娘たちの姿と重なってしまう。あの頃に戻ったような、とても不思議な気持ちになり、胸が熱くなる。

 

やがて、庭に出てかくれんぼ大会が始まった。
すごい。全力だ。

 

築山に登るわ、岩陰の茂みに入るわ、池(水はなし)の飛び石をぴょんぴょんするわで、おてんば娘たちの本領発揮。危なっかしくて、大人も外に出て見守らざるを得ない。が、みんな笑っている。とってもいい笑顔。

 

「もういいかーい!」
「まあだだよー!」

 

青空の下、子どもたちの元気な声が飛び交う。普段はきっと、静かな庭なのだろう。こんなに大騒ぎされてびっくりしているだろうな。でも、喜んでいるんじゃないかな?

 

なんて、幸せな絵なんだろう。
縁側から動画を撮りながら、私はずっと見とれていた。

 

この日のことを、この子たちは覚えていてくれるかな。楽しかったね~って、何度も思い出してくれるといいな。

 

さあ帰るよ~と言われると抵抗するのは、娘たちのときと一緒。笑
それでも、最後の撮影会は盛り上がった。

 

軽トラの荷台に、まずは5人の小さな女の子。その次に、大きくなった5人の女の子も。アイドルみたいにポーズをとって、婿どのやじいじばあばたちがワイワイと撮影する。こんな日がくるとはねえ。

 

亡き義父と義母も、そんな様子をどこからか見てくれていたと思う。きっと満面の笑顔でね。

 


この計画を進めたのは娘たち世代で、私たち世代はほとんど口出ししなかった。
世代交代だ。みんな、しっかりした大人になったね。特に、グループLINEをリードしてくれたのは、義兄夫婦のところの長女。さすがキャプテン!

 

伝い歩きが始まったばかりの、あの可愛い赤ちゃんが・・・
緊張してて、出していただいたケーキになかなか手が付けられなかった私のそばに、ソファを伝って来て、大きなキラキラの目で私を見上げてくれた。おかげでふっと楽になり、場が和んだっけ。
夫と私にとっての、初めての姪っ子である。どれほど可愛かったことか。

 

彼女だけではない。どの子もみんな、可愛くてたまらない。立派になった人たちに、こういう言い方は失礼かな?

 

これまでたくさんの幸せな思い出を、本当にありがとう♡
それぞれの道を歩んでいるみんなのことを、これからもずっと応援してるよ!

 

それにしても、女子だらけだ。笑
婿どのは大丈夫だったかな?彼も姉と妹にはさまれて育ってきたから、馴染んでいるように見えたけれどね。そもそも長女の背中を押してくれたのは彼だったらしい。いつもいつも、さりげない優しさをありがとう。

 

大勢だったし、たったの2日間だったし。それでも少しの時間だけど、長女とも気持ちのこもった会話ができた。孫ももちろん可愛いが、やはりそれ以上に娘は可愛いのだ。今度はもっとゆっくり話をしようね。

 

帰りの車中で綺麗な満月を見上げながら、ぎっしり中身が詰まったこの2日間を思い返していた。イベントも詰め込まれてたけど、優しさもいっぱい詰まっていたなあ、と。

 

それにしても、今年の冬、そして早春は、天候不順と寒暖差に振り回されて大変。この計画も最後までどうなることか心配だったが、無事に実現できて本当に良かった。

 

忙しかった2月も、もうすぐ終わろうとしている。

 

常滑の画像4

常滑市陶磁器会館前のポストに乗っていた子




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