一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

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つい欲張って歩いちゃう―東京散歩(前編)

 

夫の出張に便乗して、東京へ行ってきた。彼は仕事、私は散歩。
呑気ですみません^^;
でも、頑張ってすごくすごく歩いたから…・・やっぱり呑気とは言いたくないかも。笑

 

昔住んでいた町を、また訪れたくなったのだ。大事な方のお墓参りをしたい気持ちが募っていたからでもある。でもそれだけじゃない。

 

追憶散歩の甘酸っぱさ。これはクセになる。こうやって生きてきたのだと、自分の人生を俯瞰してみたい年頃になったからだろうか。いつまでもこんなに歩けるわけじゃないと、ちゃんと自覚しているし。だから元気な今のうちに、懐かしい場所をあちこち歩いておきたいのだ。

 


会議に向かう夫と別れて、私は目黒に向かった。目黒線の武蔵小山駅で降り、花を買う。前回この駅に来たのは6年前かな。そのときも驚いたけど、またまた驚いた。ここどこだよ?と。

 

私の覚えてる景色ではまるでない。本当にこの方角で合ってる?と不安になりながら歩くなんて。6年住んだ町なのに、アパートまでの道のり、自信もって歩けないという・・・

 

でも、そんなめまいに似た気分も、実は楽しんでいた。迷子になっても面白いからいいや、なんて。ひとりだからできるんだけどね、そんな歩き方も。

 

アパートがすでにないのは6年前に確認済み。あのときは、夫が同行してくれたっけ。

 

✻そのときの記事です↓

tsukikana.hatenablog.com

 


当時、良くしてくれた大家さんは、まだご健在なのかな。表札の苗字は同じだったけれど、新しい綺麗な邸宅になっていた。アパートは大家さんの敷地内に建っていて、窓をあけるとそこはお庭。小さな部屋だったけど、居心地よくて好きだった。

 

軽自動車を停めてた月極駐車場は工事中。マンションが建つみたい。なんだかあっちもこっちも工事が多かった。狭い横道の風情が好きだったのに、面影もなし。お邪魔になるだけなので、早々に退散だ。

 


それから、お散歩コースでよく訪れた円融寺に向かう。正式には経王山文殊院圓融寺。

 

平安時代、慈覚大師により創建、と伝えられる天台宗の古刹で、国の重要文化財に指定されている「釈迦堂」(室町時代)は都区内最古の木造建築とのこと。都の有形文化財「黒漆塗りの仁王像」など、見てまわると心がシンと鎮まるような厳かなお寺だ。

 

でも、なんとなくおおらかな雰囲気もあり、散歩がてらに寄りやすい。参道の両脇には紅梅が並び咲き誇り、とても美しかった。

 

円融寺

 

こちらのお墓に、彼が眠っている。それを知ったときは、ちょっと震えた。いつかお参りに行かせてもらおうと思った。

 

生花はご迷惑になるからと迷ったけれど、数分お供えしてその後持ち帰れば大丈夫かな、と武蔵小山駅で購入した。シュシュフルールとかいう“そのまま置いて飾れる花束”で、花器いらず。さすが日比谷花壇!これならホテルに持ち帰って飾っておけばいいかな、と。

 

ところが、お墓にはお花がたくさん置かれていた。どれもまだ瑞々しい。月命日のすぐ後だったから、ファンの方々がお参りにいらしたのだろう。

 

どうしよう?
悩んだけど、私だけ持ち帰るのも逆におかしいかなと、一角に置いたままにさせていただいた。お片付けでお世話をかけます、すみません。

 

平日の午後。東京の閑静な住宅街の墓地には、私以外に誰もおらず。暖かい日差しが優しく降り注ぐ。手を合わせ、ゆっくりとお祈りすることができたのは、とても幸せなことだった。

 

ありがとう、HIDEKI・・・

 


お参りの後も、懐かしい町を歩く。お寺から数分のところにあるサレジオ教会は、松田聖子さんが最初の結婚式を挙げたところ。あの朝、取材のヘリコプターの爆音で目が覚めたっけ。聖子ちゃんも神田さんも若かったな。うん、私もね。笑

 

サレジオ教会

 

桜の季節に歩くと楽しい、坂道のある通り。その道の名が、碑さくら通りということを、今回の散歩で初めて知った。釣り人の多い清水池公園、投票に行った第七中も懐かしい。

 

このまま林試の森公園まで歩きたいところだったが、そろそろ夕暮れの気配。次へ行こう。これまた懐かしい月光原小学校前のバス停で、渋谷行きのバスを待つ。

 

この道、円融寺通りっていうのか。夏祭の頃だったかな、夜、この道に出たらぼんぼりが連なって灯されていて、とても神秘的だったことを思い出す。夢、幻みたいな・・・まるで童話の世界のようだった。私が20代の頃の話である。

 

こうして、昔お世話になった町を後にする。きっといつか、また。

 


渋谷からは東京メトロに乗って、押上駅へ。
夜のお目当ては、東京スカイツリーの撮影だ。上るのではなく、撮るのが目的。

 

ところがオノボリさんの悲しさで、どの出口に出ればいいのかわからない。ええい、ままよ!と出たものの、なんだか裏っぽい。スカイツリーはすぐそこに見えるのに、なかなかビューポイントにたどり着けない情けなさよ。

 

ほぼ一周、まわったかな。それでも真下からソラマチのイルミ越し

道々、何度も振り返ってスカイツリーを見上げた。ライトアップ、綺麗だな。でも、周囲はどんどん暗くなってきて、だんだん心細くなってきた。

 

スカイツリーを見上げる

 

予想はしてたけど、やっぱり結構歩く。昼間にずいぶん歩いたから、もう足が痛くなっていて、歩調は鈍い。それでも、欲張ってしまうのは、やっぱりたまにしか来れない街だからだろうね。

 

さて、頑張って歩いた甲斐あって、その場所から「竹あかり」というイルミネーションを通して仰ぐスカイツリーの姿は幻想的だった。本当に感動した。
✻東武鉄道が主催する「東京下町回遊 竹あかり」のイベントの一環で、ライトアップは1月31日まで。

 

ひとしきりスマホで撮影して満足した私だったが、今度はどの駅から何線で帰るか、夕ご飯はどこで食べるか、でまた悩むのであった。

 

GoogleMapを見たり、乗換案内アプリを見たり、あれこれ考えた末、結局ソラマチまで戻ることに。夕食をとり、買い物をして、またアタフタしながら押上駅へ。どこから降りるの?東京メトロどこ?押上駅、こわい!笑

 

ようやくホテルにたどり着いた頃には、足が棒のようになっていた。この日の歩数、約2万6000歩!誰もお誘いできないお散歩だな。笑

 

クタクタだったけどね、心は満たされていたのですよ~。懐かしい町の景色と、あの構図のスカイツリーが見られたことが、とても嬉しかったから♬
(ホントは東京タワーの方が好きだけど🗼)

 

 

 

イルミ越しの東京スカイツリー

 

✻翌日もたくさん歩きましたが、長くなったので続きは次回にしますね(*^^*)

本年最初の投稿です。相変わらずののんびり更新ですが、よろしければお付き合いくださいませ。
2024年もよろしくお願いいたします。

今年は元日から大変なことが起こりました。地震大国に住んでいることを実感し、改めて恐ろしく思いました。それにしてもお正月の夕方に、だなんて。どんなに怖かったことでしょう、悔しかったことでしょう。私には心ばかりの義援金を振り込むことしかできず、申し訳ない思いです。一刻も早い復興を祈る毎日です。被災された皆さま、今なお不便を強いられ、不安の渦中におられる皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。どうかお体とお心をお大事に、希望を持ってくださればと願っています。

 

✻刺し子ブログも書いています(*^^*)↓

tsukikana2.hatenablog.com

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