一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

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小さな炎の優しい揺らぎ―西城秀樹さんを想いながら

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12月も後半になり、気のせいか足早に歩く人が目立つ。我が家の勤め人たちもますます忙しそう。出張やら残業やら忘年会やらが続き、私は一人で過ごす夜が増えた。

 

先日、テイクアウトの握り寿司とスパークリングワインで、簡単に一人ごはんを済ませようとしたときのこと。ふと思いついて、キャンドルに火を灯してみた。

 

あら、いい感じ。
一気に侘しさは吹き飛び、温かみのある食卓に変わった。

 

何かで「キャンドルを灯せばたちまちヒュッゲな空間になる」といった文章を読んだことがあるが、その通りだ。

 

ヒュッゲ(Hygge)とは、デンマーク語で「居心地の良い時間や空間」といった意味合いを持つ幸福概念。私は何故か、寒くなってくるとこの言葉を思い出す。

 

ヒュッゲについて以前書いた記事はこちら。

tsukikana.hatenablog.com

 


キャンドルって、なかなか良い。テーブルで小さな炎が揺れているのは優し気で、ちょっと幻想的。幼い頃に読んだ『マッチ売りの少女』を思い出したりする。

 

あのお話はとてもとても可哀そうなのだけど、マッチの小さな炎の向こうに大好きなおばあさんが現れて少女を抱きしめてくれるシーンがロマンチックで、アンデルセン童話の中でも特に好きな作品だ。

 

マッチも見なくなったけど、キャンドルも近年はLEDのものが増えてきたようだ。小さい子がいる家ならその方が安全。でも、原始的な「火」は人の心を動かすよね。

 

私は「囲炉裏」体験はないけれど、子どもの頃、焚火にあたったことがある。それから、キャンプファイヤー。不思議なことに、ワクワクする一方で厳粛な気持ちにもなり、いつまでも飽きずに見つめていられた。傍にいる人との一体感を、心地よく感じていた。

 

小さな炎の揺らめく光の中で、一人の食事が少し華やぐ。でも、やっぱりスマートフォンを手にしてしまう私。最近の私は「ヒデキファン」のつぶやきを拾うのがとても楽しみなのだ。(突然、HIDEKI!)

 

先週のことだった。このブログで以前書いた記事を、ある方がツイッターで好意的に紹介してくれたことを知った。リツィートが繰り返され、ブログのアクセス数が飛び上がった。ツイッターでは、たくさんの方がとても素敵な感想とともにフォローを申し込んでくださった。びっくりして、ちょっと焦ったけれど、皆さんのその「ヒデキ愛」に感動した数日だった。

 

3カ月も前の記事を、ネットの海から見つけ出して読んでくださってありがとう!「これ読んでみて」と紹介してくださってありがとう!ブーメラン組のひ弱なファンである私に、温かく優しい言葉をかけてくださってありがとう!そして、西城秀樹さんへのそれぞれの想いを熱く語ってくださって、共感したと涙してくださって、どうもありがとう!

 

その幸せな記事は、こちら。

tsukikana.hatenablog.com

 


なんだか最近はますます涙腺がゆるくなって、HIDEKIに関する思い出話や昔の映像を見せてもらうと、キャハハと笑った後にベソベソと泣いている。「可愛いね」「かっこいいね」「お茶目だね」と目尻を下げ、その後「こんな天使みたいな人がもういないなんて」とこみ上げてしまうのだ。同じ思いをしている人がたくさんいるのだと知ってからは、また違う涙が加わって。・・・あったかい♡

 

と、ハッシュタグの「#いつも心にヒデキを」に目が留まった。調べてみると、TSSテレビ新広島が2005年、開局30周年キャンペーンで用いたキャッチコピーらしい。

 

西城さんの故郷は広島。当時のCMの動画を見ると、50歳くらいのHIDEKIがブーメランを投げて元気のないサラリーマンを励ましている。あの大スターが、キャンペーンを盛り上げるために、故郷のために、こんな風に一肌脱いだんだね。

 

それにしても、いつも心にヒデキをって。・・・なんてステキなんだろう!
いつもあなたは、私の心にいるよ、という意味とともに、いつもあなたのようなハートでいられるように頑張るね、という意味にもとれる。

 

HIDEKIのようなハート?
常に前向き。プラス思考。人を悪く言わない。家族や友人を大事にする。大好きな音楽とともに生きる。いつだって努力をする。愛するファンを喜ばせたいから、大好きな音楽の世界をみんなに知ってほしいから・・・
だめだ。また泣けてきた。

 

西城秀樹さんの音楽活動については、ライターの宮内健さんの書いたこの記事が端的で好き。単なるアイドルではない、HIDEKIのロッカーとしてのピュアなハートとスターとしての偉大な功績が、もっと広く伝わってほしい。

想いは流れ、広がっていく。心はさざ波を立てながらも、優しさへと落ち着く気がする。ヒュッゲな時間は、5分でも1時間でも生活に採り入れられたら、と思う。ふんわり心豊かになれそうで。一人のときも、大切な人と過ごすときも。

 

マッチ売りの少女の話に戻る。
可哀そうな少女だけど、ただ一人自分を大切にしてくれたおばあさんに会えて、最期は幸せだったかな。幸せな気持ちだったらいいな。
そして、つい思ってしまう。HIDEKIはどうだったの・・・?

 

ああ。キャンドルの小さな炎の向こうに、幻影でもいいからHIDEKIが現れてくれないかな。

 

「でも、ごめん。まだそちらには行けません。
抱きしめてもらうのは大歓迎だけど。(おい!)
もう少し、こちらの世界で自分のミッションを果たそうと思います」

 

そんな風にHIDEKIに向けて、つぶやいたりしてね。やれやれと言われそうだね。(笑)

 

諸々弱いところの多い私だが、「いつも心にヒデキを。」をキャッチフレーズに、この後まだ少し続くであろう人生を、日常を、素敵に生きていけたら、と願っている。