一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

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どうしてこんなに小鳥に惹かれるんだろう

 

マンションの1階に巣をかけているツバメ一家を、私は「うちのツバメたち」と呼んでいる。3階の我が家の窓の前に、彼らが羽を休める電線があり、もうすっかり顔なじみになっているからだ。

 

今年は春の訪れが早かった。そのせいなのかはわからないが、この春、うちのツバメが帰ってきたのは3月。手帳を見ると3月15日だった。いつもより、ずいぶん早い印象だったのを覚えている。私をじっと、見ていたんだよね。

 

慌ててガラス越しに撮った今年初見のツバメ

 

4月の巣作り、5月の子育て期を見守ってきた。複雑で楽し気なさえずりが聞こえてくるとベランダに出て、電線の彼らについ声を掛けてしまう私。それでも逃げてしまうことはほとんどなく、のんびり羽繕いなどしている。

 

6月には、巣立った幼鳥たちも電線にとまって、可愛い顔を見せてくれた。飛び方はまだまだ危なっかしい。気になって、私の観察時間はどんどん長くなっていった。

 

ムクドリも子育て期。
6月に入った頃だったか。ムクの幼鳥が1羽、電柱の狭い金具部分にとまっていて、大きな声で鳴いていた。様子がおかしいと思って見ていると、近くにカラスがいる。早く親鳥が来て追い払ってくれたらいいのに、と私はやきもきしていた。

 

すると次の瞬間、なんとツバメが2羽飛んできて、すごい勢いでカラスに攻撃を仕掛け始めた。飛び立つカラス。追い回すツバメ。ムクの幼鳥は逃げることができた。

 

もちろん、ツバメは自分の子を守るためにカラスを追い払ったのだろう。けれども私には、よその子も助けようとする素敵でカッコいいお父さんとお母さんに見えた。すごく勇ましい。あんなに小さな体なのに。

 


6月も半ばとなり、ツバメの子どもたちも大きくなった。まもなく子育て期も終わるのだろう。ツバメは、秋に越冬のため東南アジアへ渡るが、その前に、池や河川敷などのヨシ原に集団で「ねぐら」を作り、そこでしばらくみんなで暮らす。

 

今年は飛来も早かったから、去っていく時期も早いのだろうか。それとも、もう1回、子育てをするのかな?(ツバメは一夫一妻で年に1~2回繁殖をするそう)

 

先日、マンションの外廊下を歩いていた夫の目の前に、ツバメが飛んできたそうだ。自分から近づいてくるなんて、まるでお別れの挨拶に来たみたいだね、などと笑っていた。その翌日になって、私はその日ツバメの姿を全く見てないことに気づき、本当にそうだったんだろうか、と寂しくなった。

 

ところが、次の日の朝、今度はベランダにいた私のすぐそばまで1羽のツバメが飛んできて、目の前をかすめて去って行った。そしてそのまた翌日には、「ツバメ、もう行っちゃったのかな」とつぶやくと、どこからともなく飛んできて、窓の前の電線にとまってくれた。こちらを見ている!

 

もうね。
全てが偶然だとは思うのだけど、多分、いや、間違いなく、偶然なのだろうけど・・・
私は「うちのツバメ」に思い入れが強いから、気持ちが通じ合っている気がしてならないのだ。

 

梅雨入りしてから、私は体調が崩れがちで、気が滅入る日が多かった。頑張りたいのに頑張れず、ため息をついている。そんなときに限って、ツバメの可愛いさえずりが聞こえてきたのだった。

 

ここ数日は梅雨の中休み。今度は蒸し暑くてかなわない。でも、今日は久しぶりにどこも痛くなく、体は軽く、元気だ。だからこうして、ブログも書こうという気になっている。笑

 

重苦しい気分が明けて、心に爽やかな風が通ったとき、私は誰にともなく「ありがとう」と言いたくなる。家族や友人はもちろんのこと、いろいろなものに支えてもらっていたことを思い出す。その中のひとつが「うちのツバメ」であったことは、間違いない。

 

ツバメたちが身近に姿を見せてくれる残り少ない日々を、大切にしよう。

 


ツバメに限らず、私は小鳥が子どもの頃から好きだった。ただ、昔は普通に好きだったのが、ここ数年でどんどん「好き」が深まっているのを自覚している。

 

小鳥の絵やモチーフにすぐ反応する。小さなオブジェでも、写真を撮っておきたくなる。(冒頭の写真は、隣町のガーデンカフェで撮ったもの)

 

どうしてこんなに、小鳥に惹かれるのだろう。文鳥やインコを飼っていた時期もあったけれど、あの頃の気持ちとは違うようなのだ。

 

よくわからないけど、見つけると幸せな気持ちになる、という感じ。捕まえて飼いたい、なんて微塵も思わない(それは犯罪だし)けど、もしも私が山小屋に住んでいたら、庭に巣箱くらいはかけるだろうなあ。

 

山小屋ではないけれど、標高の高い、森に近いお宅で、ヤマガラ一家との日常を撮った動画があって、私はたまに拝見している。可愛らしいヤマガラちゃんが手に乗ってくるほどになついていて、本当にとても羨ましい。笑

 

そう、YouTubeのおかげで、ずいぶん野鳥の名前も覚えた。
シジュウカラやジョウビタキはよく見かけるお気に入りの小鳥で、以前から知っていたけど、映像でアップで見られるのは、また別の喜びがある。

 

キビタキには一度だけ遭遇したことがあり、なんて美しいのかと心が震えたっけ。ルリビタキは憧れの小鳥のひとつ。動画で見せてもらえるなんて、いい時代だね♪

 

以前、日本野鳥の会に野鳥保護活動の寄付を少しばかりしてから、会報誌が何回か送られてきた。ちゃんとは読んでいないけど、それなりに関心も深まるきっかけとなった。野鳥の世界が少し、身近になった気もする。

 

知識が増えてくると、実際にこの目で見てみたくなる。一度は会ってみたい、と思う野鳥もどんどん増えてくる。

 

アカショウビン、オオルリ、ヤマガラ、コマドリ、エナガ、ミソサザイ・・・

 

まだ、近所の公園か、せいぜい旅先で小鳥の姿を探してみる程度の私は、野鳥観察が趣味だとはとても言えない。でも、そろそろちゃんとバードウォッチングをしたいなあ。双眼鏡を手に、森へ行きたい。山道だって、歩きたい。

 

そのためにも、元気でいなくてはね。

 

暑い季節は苦手な私。情けないけど、きっと、これからどんどん引きこもりがちになるだろう。それでも元気でいるために、ストレッチと軽い筋トレを続けている。

 

今日も「うちのツバメ」に励まされて。

 

 

近所の森でコゲラを見た日に乗ったカリテコの赤いミニ



 

 

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