一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

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リネンに花糸✻刺し子のファブリックパネルをつくる

 

今年の夏は例年にも増して激烈で、ちょっと外に出るのも勇気がいるほど。被害をもたらした台風7号が去った後も、ベッタリとしたいや~な熱風が吹いている。

 

そもそも夏が苦手な私、かなり早いうちからもうぐったりで。それはもう、情けないほど。悪魔のような日差しを避け、遮光カーテンを閉めた暗い部屋で、テレビをつけてボーっとする時間が必要だった。

 

見ているのはYouTube。涼を求めて、森と小鳥の映像を、毎日のように眺めていたのだった。

 

森は、いいなあ。
小鳥は、いいなあ。

 

そんな風に現実逃避をしながら、ときどき手帳に落書きをしていた。木とか鳥とか。思いきりデフォルメして。

 

するとそのうち、なんとなく、それを刺し子で表現してみたら面白いんじゃないか?と思いついた。

 


連日、体温超えの暑さ。おこもりさんの生活の中で、私になんとか元気をくれていたものは、針と糸だった。そこに、自分でデザインする、という楽しさも加わった。

 

どんな風にしよう。刺し子の寄せ模様風にしてみようか。

 

刺し子の一目刺しは、刺しゅうのステッチとして面埋めに使えそうだと、実は以前から思っていた。それで、一目刺しにはどんなものがあるのか、に興味を持ち、あれこれ調べもしていた。
✻一目刺しとは、一定の針目で縦、横、斜めと同じ方向を順に刺していく、刺し子の技法のひとつ。

 

小さな作品にしたい。だから、なるべく細かい一目刺しを選ぼう。寄せ模様風にするなら、少なくとも6種くらいは使いたいな。色も変えて、パッチワークみたいにしよう。

 

図案の輪郭線は、フランス刺しゅうの技法を使おうか。チェーンステッチにしたら可愛いんじゃないかな。ストレート+フライステッチも、ボタニカル感が出て素敵かも。

 

布は、やっぱりリネン。刺し子糸ではなく花糸を使ってみたら、ちょっと雰囲気の新しいものになるんじゃないかな、とも思った。OOE花糸は、デンマークの草木染の木綿糸で、マットな風合いと淡く微妙なニュアンスカラーが魅力の刺しゅう糸だ。

 

思いつき始めると、どんどん思いつきが繋がり広がっていくので面白い。デザインを考え、糸色を考え、使うステッチや一目刺し模様を考えていると、夢中になって一日があっという間に過ぎていく。

 

水通ししたリネンをアイロンで整え、自作の図案を写す。5ミリの方眼線をひく。
ここまでくれば、あとは刺すだけ。至福の時間だ♪

 


そうして、私の思いつきは形になり、ふたつの作品になった。とりあえず、Instagramにpostする。

 

私は、自分で作った刺しゅうや刺し子の作品は、なるべくインスタにあげるようにしている。それは、そうすることにより緊張感が生まれ、上手になろう、丁寧に刺そうと自分が努力するから。人に披露することが、上達への近道だと信じているのだ。

 

上手になりたい気持ちは、ずっと変わっていない。本当は作品そのものよりも、上手になることが私のほしいものなのかもしれない。

 

✻そう、刺しゅう以外のことも上手になりたいとずっと願ってます↓

tsukikana.hatenablog.com

 

インスタには「額に入れて飾りたいですね♡」とコメントしてくださる方もいた。
お世辞でも嬉しい(*^^*)
額装、かあ。それもいいかもしれない、と思った。

 

出来上がった刺しゅうをどうしよう問題は、ずっと昔からあるのだけど、私は今回、やってみたいことがあった。それは、パネルに仕立てることだ。

 


ファブリックパネルとは、木製パネルにファブリック(布)を貼り、絵を飾るように壁に掛ける、北欧生まれのインテリア。ファブリックボードとも呼ばれる。私はこれを自作してみたくて、去年、好きな柄の布を使ってトライした。洗面所の殺風景な白い壁が、小さなパネルひとつで楽しい景色になった。

 

ただ、布を両面テープで貼り付けたこと、家にあった布を普通に貼っただけということが、ちょっと物足りなかった。もっとちゃんと作れないだろうか。オリジナリティが出せないだろうか。

 

それで、今回は刺し子&刺しゅうの作品を、パネル仕立てにしてみようと決めたのだ。

 

木製パネルをネットで注文し、表面に白いフェルトを貼る。こうすることで木目が透けなくなるし、ふっくらやわらかな仕上がりになる。いろいろ勉強した。笑

 

そして、今回は本格的にガンタッカーを使った。これ、ホッチキスの大きくてごついやつ、みたいなもので、針を打ち込むとき、かなり大きな音がしてちょっと怖いのだ。

 

タッカーの針の背が、壁を傷つけてはいけないので、最後に製本テープでカバーする。こうすると、裏の仕上がりも綺麗だ。

 

タッカーとか製本テープとか、いかにも工作っぽい!

 

そうして、刺し子と刺しゅうのファブリックパネルがふたつ、完成した。
なかなか可愛いでしょ?

 

ふたつ並べて壁に掛けてみる

 

作っている間、いろいろな思いがよぎった。誰かのもとに行くかもしれないこのコたち。飾ってもらえた空間で、ささやかでも優しさや楽しさが生まれたらいいな。そこに、穏やかな時間が流れてくれたら嬉しいな、と。

 

思いつきで始めたことではあるけれど、目にしてくれた人が楽しんでくれることを願って、気持ちを込めて刺したつもりだ。森や小鳥を愛する気持ちや、平和への願いなどもね。

 


今回は、やりたいことが全部できた感じで、とても清々しい。猛暑の辛さも、おかげで軽減できた気がする。

 

そしてやっぱり、手芸とか工作は絶対、脳の活性化に貢献してくれるものだと思う。完成までの時間を経ることで気持ちも前向きになれるし、クリエイティブな喜びも感じることができる。

 

まるで、夏休みの自由研究みたいだったこの経験。くせになりそう♪

 

次は何をつくろうかな




✻刺し子ブログも書いています(*^^*)↓

tsukikana2.hatenablog.com

✻インスタもやってます(のんびりと)↓

https://www.instagram.com/tsukikana001/

 

 

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