一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

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癒えていく朝―散らばり踊る光たち

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お日さまのパワーってすごいな。

 

これまで生きてきて、何度そう思ったことだろう。特に冬場は、体を温めてくれたり洗濯物を乾かしてくれたり、お日さまには助けてもらうことばかり。

 

心にまで染みわたるような優しさや明るさ。雨や薄曇りの暗い日が続いた後などは、朝の光がどれほど素敵なものだったかを、感謝とともに思い出す。

 

日光は誰にでも平等に降り注ぐ。そして、誰もが無料で享受できる。なんと素晴らしく、ありがたいことか。

 


ヒューレン博士が永眠された。
その訃報を知ったのは、先週の月曜日。清水でひとり暮らしをしている父の元に行く、新幹線の中だった。

 

今回の清水行きは、心臓のペースメーカーの電池交換手術をする父のため、入院準備や退院後のサポートをするという、いつもより重いミッション。電池交換自体はさほど大変な手術ではないが、なにしろ89歳という高齢で、複数の持病がある。何があるかわからない、という不安がずっと、私の気持ちを暗くしていた。

 

そんな中でのこの訃報。私はひたすら、クリーニングをし続けた。クリーニングとは、ホ・オポノポノ(ハワイ発祥の問題解決法)における、古いメモリーを削除する行為のこと。クリーニングツールはさまざまあるが、このとき、私は四つの言葉を心の中で繰り返す方法をとり、私の中のインナーチャイルド、ウニヒピリ(潜在意識)の動揺をなだめた。

 

 ありがとう
 ごめんなさい
 許してください
 愛しています

 

✻ホ・オポノポノについては、こちらでいくつか書いています。よろしければご覧ください↓

tsukikana.hatenablog.com

 


ホ・オポノポノに親しんで6年以上がたつが、ヒューレン博士について、私はこれまで、そんなに何かを思ったことはなかった。

 

SITHホ・オポノポノの創始者であるモーナ・ナラマク・シメオナ氏の後継者であること、モーナ氏の一番弟子であるカマイリ・ラファエロヴィッチさんとともに、世界にこのメソッドを広めた第一人者であること。それくらいしか知らない。講師を引退されてずいぶんたつということも、その訃報の中で知った。

※SITH(セルフ・アイデンティティー・スルー)ホ・オポノポノとは、古代からハワイに伝わる問題解決法のホ・オポノポノを、誰に頼らなくても、ひとりで、いつでも、どこでもできるように、新しく創り出されたメソッド。

 

お会いしたこともないヒューレン博士。でも、新幹線の中で、気がつくと私は涙を流していた。すごく寂しい。何故だろう。ホ・オポノポノの本や手帳、ネットの写真や動画で、そのお顔を何度も拝見していたから、なのだろうか。

 

ヒューレン博士の人となりについては、追悼動画に寄せられているメッセージ、ジョアン・カイリケアさんの文章が、とてもわかりやすいと思った。

www.youtube.com

 


さて。
父の手術は無事に済み、入院前日に岐阜から駆け付けてくれた弟とともに、安堵した。術後も良好で、顔色も良く元気そうだったので、私と弟は退院の翌日、清水を後にした。寂しそうな父の様子に、ものすごく後ろ髪を引かれたが。

 

世の中は感染再拡大。清水滞在中に、私の住む地域も弟の住む地域も、まん延防止等重点措置が実施されることになった。今日からは、父の住む静岡県も、だ。

 


清水から帰ると、私はいつもぐったりしてしまうのだが、今回はいつも以上の疲労感だった。

 

辛い1週間だったな。睡眠不足だし、体もあちこち痛んだが、それ以上に精神的にかなり消耗したようだ。さまざまな心配や不安が重なって、しかもそれがまだ続くのだ、という思い。これからどうなるのだろう、という恐怖。

 

でも。
今はまず、自分を癒そう。そう思い、私はクリーニングを続けた。

 

“Just Do it!”

 

ヒューレン博士は、よくそう言っていた。ただクリーニングをしてください、と。とにかくやってみて、と。

 


今朝。きれいな朝の光が部屋に差し込んできた。何故だか、はっとした。
多分、私の中でウニヒピリが望んだのだと思う。「光を、プリズムにして部屋中に散らしてみて」という声が、内側で響いた。

 

私は、本棚に置いてある銀色の小さなカゴを、窓辺の椅子に移した。このカゴの持ち手には、ティアドロップ型のガラスチャームがぶら下げてある。ずっと昔に買った「Y's」の白シャツに付いていた襟先のチャームだ。シャツがお役御免になった後も、捨てられずに手元にあったもの。先日ふと、気まぐれでカゴに吊るしたのだった。

 

果たして。
ガラスのチャームはサンキャッチャーとなり、虹色の小さな光があちらこちらに散らばった。ゆらゆら揺れて、光も踊る。

 

なんて美しく、そして楽し気な光景なのだろう。

 

光のダンスにしばらく見惚れて、写真を撮って、私はウニヒピリに話し掛けた。きれいだね、と。ウニヒピリは喜び、癒やされていた。

 

からだの痛みは、昨日から軽減されてきていたが、私はこのとき、心も浄化され、癒えてきたことを感じた。ウニヒピリが喜べば、私は好転する。これまでも、何度も実感してきたことだ。もう疑いようがない。

 

とてもとても些細なことだったりもするけど、たとえ小さな好転であったとしても、私はそれをこれからも見逃さずにいたい。そして、必ずウニヒピリに「あなたのおかげだよ、ありがとう」と言ってあげたい。自分の中の本当の私を、置いてきぼりにしたくない。

 


世の中の状況も。父の今後のことも。非力な私にはどうしたらいいのか、まるでわからない。ただ、日々クリーニングして、ウニヒピリに愛を伝えて、降りてきたインスピレーションに従って良かれと思うことをやるだけだ。

 

“Just Do it!”

 

そういえば、写真で見るヒューレン博士の優しい笑顔は、どこか太陽を思わせる。心を温めてくれるような、ユーモラスで可愛い雰囲気のおじいちゃんだった。

 

イハレアカラ・ヒューレンさん。2022年1月15日逝去。享年82歳。
ホ・オポノポノの導きを伝えてくださった。クリーニングの機会を与えてくださった。ありがとう。本当にありがとうございます。

 

“Just Do it!”

 

毎日のニュースを見聞きして自分が感じたこと、毎日の父との電話で自分が思ったことを、私はこれからも、ただひたすらクリーニングしていこうと思う。

 

 焦りをクリーニング
 期待をクリーニング
 判断をクリーニング

 

そして、寂しさもクリーニングしていこう。

 

天気の良い朝には、また一緒に光のダンスを見ようね、と、私は私のウニヒピリに声を掛けた。今日からまた、明るい方を向いて歩いていける気がする。

 

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