一筋の光、降り注ぐ光。

人生はなかなかに試練が多くて。7回転んでも8回起き上がるために、私に力をくれたモノたちを記録します。

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琵琶湖へ―湖畔に泊まるお祝いの旅

 

日本一大きな湖。
もちろんそれは知っていたが、日本一古い湖でもあり、日本で唯一の「古代湖」であるとは知らなかった。
※古代湖とは、概ね100万年以上存続し、多くの固有種がすんでいる湖。バイカル湖やビクトリア湖など、世界中に20か所ほどしかない。琵琶湖は約400万年前に生まれ、60種類以上の固有種がすんでいる。

 

まるで神話の世界…。
波打ち際にたたずんでいた私は、夜明けを迎える琵琶湖の、その神々しいまでの美しさに魅了されていた。

 

淡く光る湖面を見つめていると、いにしえの記憶を持つこの湖が、こちらに何か語りかけているような気がしてくる。優しい波音を、ずっと聞いていたかった。

 


12月になり、夫が還暦を迎えた。出会ったとき、彼はまだ25歳になったばかりだった。長い年月を共に過ごしたのだなあと、なんとも感慨深い。

 

先日は、娘たちがお祝いの旅行を企画してくれた。長女一家と次女と、私たち。総勢8名での琵琶湖の旅。

 

大津港で集合し、ランチの後、約1時間の琵琶湖クルーズを楽しみ、比良へ移動。1棟貸しのコテージハウスでの宿泊。夕食は屋根付きテラスでのバーベキュー。

 

1泊ではあるけれど、これだけ長い時間をみんなで過ごせたのは幸せなことだ。3DKのおうち貸し切りなので、一晩だけの大家族気分。孫娘たちも「ここは誰のおうち?」と不思議そうに聞いてきた。

 


食事のお世話はしてもらったが、コテージでは自分たちで布団を敷いたりカバーを掛けたり、まるで合宿みたい。5歳児も3歳児双子も、大はしゃぎで飛び回っていた。

 

夫は、みんなにプレゼントしていただいたホームプロジェクターを早速設置。白い壁にディズニー映画を写したりして、全員で楽しんだ。ちびっ子たちも大喜び。Disney+(ディズニープラス)の契約をまだ解除してなくて、本当に良かった♪

 

そういえば、30年前、父への還暦祝いはLDプレーヤーだった。
レーザーディスク、懐かしい。父親の還暦祝いって、なんとなくこういう映像関連機器、みたいなのを選びたくなるのかな? 夫はもちろん、狂喜乱舞。笑

 


そして翌朝。
夫と次女と3人で、早朝の湖を見に行ったのだった。玄関からほんの十数秒で、砂浜に出てしまう距離なのだ。

 

琵琶湖は、かつて何度か訪れたことがあるのだけど、あんなに神秘的な姿を目にしたのは初めて。きっと一生忘れないだろう。

 

朝食の後は、次女が考案した「宝さがしゲーム」が待っていた。彼女はこういう遊びを思いつくのが、昔から得意だったなあ。

 

なかなかに凝っていて、大人たちはひたすら感心。子どもたち、中でも5歳児はもう夢中になって謎を解き、おうちのどこかに隠された宝ものをキャッキャと探していた。

 

「ああ、遊んだ」
という、満足感を私でも覚えたのだから、幼い子たちにはどんなに素敵な思い出になったことだろう。

 

こういうお宿に大勢で泊まるのも楽しいね。
そんな感想を言い合いながら、チェックアウトして北上する。

 


高島市マキノ高原のメタセコイア並木道。
ここは、圧巻だった。

 

まっすぐに伸びる道路の両脇に、2.4Kmにわたって約500本植えられた、円錐形の背の高いメタセコイアの木。対称形の整った景観は美しく、遠景となる野坂山地には霧が巻いていて、ちょっと幻想的。どこか外国にいるような気分になってくる。

 

レンガ色の紅葉もシックで素敵だったけど、きっと青々とした夏の景色もいいよね。ゆっくり散歩したらどんなに気持ち良いだろう。

 

takashima-kanko.jp

 


小雨が降り出していたが、日曜日だったため、かなり人が出ていた。道路も渋滞気味。小さな子もいたし、傘をさしてゆっくり歩く、という感じではなかったので、ここは写真を撮り、キッチンカーで買った軽食をとって終わりにし、早めに次へ向かった。

 

メタセコイア並木の画像

また是非訪れたいメタセコイア並木道

 

来た道を南下して、琵琶湖大橋を渡り、草津市の「滋賀県立琵琶湖博物館」へ。

 

湖に飛び出した三角形の烏丸半島に建つ。駐車場から玄関まで、森を感じながら歩いた坂道が素敵だった。景色も良く、広くて綺麗で、とても気持ちの良い施設。

 

琵琶湖の生い立ちを、ここでわかりやすく知ることができたのは、とても良かったと思う。婿どのが隣に来て、丁寧に解説してくれたのが嬉しかった。彼は優しいのだ。その上、説明が上手。なんたって高校の先生だしね。

 

他にも、湖と人との暮らしや、ここにすむ生物、生態系や環境についても、興味深く学ぶことができた。うん、勉強になった!

 

そして、水族展示室は子どもたちに一番人気。「水族館だ~」と楽しそうに見て回っていた。淡水生物の展示としては、国内最大級とのことだ。

 

www.biwahaku.jp

 

バイカルアザラシのご飯タイムにも居合わせることができ、夫と私とで双子をひとりずつ抱っこして見学。可愛い盛りの恥ずかしがり屋さんと、こんなに自然に触れ合うことができて、遠くに暮らす祖父と祖母は喜びをかみしめていた。笑

 

我が家で半年近く暮らしたことのある5歳児は、本当にしっかりしてきて、会うたびに驚かされる。賢くて優しく、面白い「お姉ちゃん」だ。

 

それでもまだ甘えたいお年頃。「抱っこして」とちょっと照れながら言ってくれる。本当に嬉しい。

 

なのに、ごめん。私には抱っこは無理だった。細いんだけど、もう20キロなのだそうだ。ああ、もっと体力があったらなあ。

 

✻5歳児がまだ2歳児だった頃、我が家に長く滞在してくれました↓

tsukikana.hatenablog.com

 

ベンチに腰かけて、長女ともふたりで話ができた。今日は大人が大勢いたから、ゆっくり展示を見られたと言う。毎日、おちびさん3人のお世話、本当にごくろうさま。素敵なママでいてくれてありがとうね。

 

そして、お別れのときは、やっぱりいつも辛いね。琵琶湖のほとりの駐車場で、サヨウナラをした私たち。楽しい時間はあっという間に過ぎていく。

 

またすぐに、きっと会おうね。遊ぼうね。
涙を見せまいとする5歳児を抱きしめながら、約束した。

 


長女も婿どのも次女も、多忙な毎日を送っている。そんななかで、みんなで連絡を取り合い、こんなに心のこもった素晴らしい計画をしてくれていたなんて。ほんと、感無量。私も夫も、自分の親たちにはここまでしてあげられなかったなあ。

 

帰宅して、母の遺影に旅の報告をしながら、ちょっと切なくもなってしまった私だ。在りし日の母の元気な笑顔が浮かぶ。よく笑う人だった。もっともっと、笑わせたかったな。

 

いつか私が空へ旅立って、娘たちが私を思い出してくれたとき、「お母さんって、よく笑う人だったよね」と言ってもらえたらいいな。そんな風にも思う。普段から意識して、なるべく笑顔でいたいね。

 


それにつけても、わが体力の低下は残念である。楽しい旅だったのに、疲れがなかなか回復できなかったのが、なんとも情けない。まあ、アラカンだからね。笑

 

旅は素敵。これからも何度も旅に出たい。だから体力がほしいし、旅の疲れを素早くリカバリーできるようになりたい。今、そう強く願っている私だ。

 

笑顔も大事だけど、筋トレしなくっちゃ!

 

 

大津港のカフェでいただいたクロワッサンサンドが美味でした♡

 

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